先延ばし病、怠け病、社交恐怖癥、選択困難癥……ネットユーザーらはこれまでも、數(shù)々の新しい「病気」を発明してきた。最近新しく登場(chǎng)して話題となっているのがソーシャルネットワークサイトでの「ため込み病」だ。
微信(WeChat)で気に入った文章を後で読もうと登録し、公式アカウントも多數(shù)フォローしながら、読む時(shí)間がまったくない。そうだとすれば、あなたも、いっぱいになったメモリと散らばった空間の中で一日中あえぐ「ため込み病」患者の一人かもしれない。
今は昔、読書(shū)計(jì)畫(huà)を作るのが當(dāng)たり前だった時(shí)代、人々は、本棚に並んだ未開(kāi)封の書(shū)籍をながめては、焦燥感に駆られたものだった。現(xiàn)在は、微信でお?dú)荬巳毪辘挝恼陇蚣帷r(shí)間がある時(shí)にゆっくり読もうというのが主流のスタイル。微信ではさらに、信頼の高いメディアや飲食娯楽に関連する公式アカウント、名文や映畫(huà)を推薦してくれる各種のサービスアカウントをいくらでもフォローできる。だが毎日、微信を開(kāi)けば、未読の情報(bào)がどっさり入っているというのでは、公式アカウントをいくらフォローしても、読む時(shí)間を作ることなどできない。
癥狀はほかにもある。チャットの記録を消すのが嫌で、スマホのメモリがいつもいっぱいになってしまう。暇さえあればスマホを取り出し、少しの情報(bào)も見(jiàn)逃すまいと、微信のモーメンツや微博(ウェイボー)に新しい投稿がないか更新し続ける。モーメンツや微博、QQスペースでの投稿を大事に取っておき、過(guò)ぎ去った青春がまだあるかのように感じている。QQや微信のいくつものグループに參加しながら、発言もしないのに、グループから退會(huì)もしない。微信やQQの友人の30%以上の人の本名を忘れ、10%はそもそも誰(shuí)だかわからない。そんな癥狀に悩まされているというあなたはきっと、SNSの「ため込み病」にかかっているに違いない。
新しいものを加え続ける一方、必要のないものもなかなか捨てられず、不要のものを大量に抱え込み、時(shí)には正常な生活さえ送れなくなってしまう。心理學(xué)者によればこれも立派な心の病気の一種で、「強(qiáng)迫的ホーディング」という正式名まであるのだという。
?買(mǎi)った書(shū)籍を全く読まない、使わないのに捨てられないにもかかわらず、「収集」というもっともらしい理由をつける。
?毎日1著ずつ著ても全部に袖を通せないほどの量の服でクローゼットがいっぱいになっているにもかかわらず、新しい服を買(mǎi)わずにはいられない。
?様々な會(huì)員カード、サービス券を持っており、1回くらいしか行かない店?施設(shè)でもカードを作ってしまう。
?旅行中に見(jiàn)たもの全ての寫(xiě)真を撮り、旅行後に見(jiàn)返せる素?cái)长仕激こ訾驓垽工ⅳ饯吾幛悉袱盲暌?jiàn)返す時(shí)間がない。
以下は深刻な物の「ため込み病」患者の癥狀の一部。
ネット上での「ため込み」は物をため込むほど場(chǎng)所をとらず、他人に迷惑をかけず、問(wèn)題にはならないという人もいるが、実際の問(wèn)題は人間にとって大切な注意力を奪うという點(diǎn)にある。
注意力は生きていく上で必要な力で、何に注目するかで得られるものが決まる。そのため、注意力を削ぐ物が多いほど苛立ちが募るようになり、自分の力強(qiáng)さがひどく失われてしまう。
「ため込み」は人間の特性であり、原始時(shí)代に人類(lèi)が身につけた生存本能の延長(zhǎng)にある。
人間は、初めは狩りをして生活していたが、その後徐々に植物栽培を発展させていった。そのため、どのような狀況でも、不測(cè)の事態(tài)に備えて生き抜くための物資を殘そうとしていたので、「ため込み」の習(xí)慣が人間に備わった。
ため込むことは安心感をもたらす。心理學(xué)の専門(mén)家によると、SNSでの「ため込み病」にかかる人は、自分が何かを「読んだことがない、聞いたことがない、見(jiàn)たことがない」と思われるのを極度に恐れ、友人や情報(bào)、チャット記録、電子書(shū)籍、文章を集めるのをやめられない。だが現(xiàn)実的にはそれを消化する時(shí)間がない。斷片的な拾い読みは、集中的な學(xué)習(xí)や読書(shū)の代わりには到底ならない。そうして焦燥感のようなネガティブな感情が一方的に積もっていく。
専門(mén)家によれば、この「病気」を甘く見(jiàn)るべきではない。時(shí)には、いくらため込んでもどんどん足りなくなることもある。軽度の患者は、日本の不要品管理コンサルタント?山下英子が考えだした「斷舎離」の概念を參考にしてもいいだろう。今から「引き算」のスタートだ。要らない物を斷ち、要らない物を捨て、物への執(zhí)著から離れる。欲望を抑え、心を靜める。今自分のもとにあるモノ、事柄、本などに注意を払って向き合い続ければ、秩序や安靜が訪れる。微信に費(fèi)やす時(shí)間を減らし、サイト閲覧や読書(shū)の時(shí)間を増やすことも解決策になるだろう。
「人民網(wǎng)日本語(yǔ)版」2016年10月27日
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