今年、中國の対外直接投資は高い伸びを維持し、1~7月の非金融部門の対外直接投資は1028億ドル(1ドルは約102.8円)に達し、61.8%増加した。中でも歐米先進國のハイエンド製造業に対する直接投資が盛んだ。中國の対外直接投資によって、中國企業はバリューチェーンのハイエンドへの近道を得て、また、投資対象もさらなる発展の新たな原動力を得たと分析される。
中國の対外投資は増加し続けると同時に、投資の方向と形式も変化し続け、多元化、ハイエンド化へと発展している。対外投資初期、中國の資本は資源とエネルギー、インフラなどの分野に集中していた。今や投資分野は一層多元化し、不動産、醫療分野でも中國資本が見られる。
ハイエンド製造業は中國資本の注目する重要分野だ。近年、中國企業は米國のハイテク製造業に対するM&Aを加速し続けている。例えば大連機床集団は巨額を投じて、米國Ingersoll Production Systemsを買収して大連機床集団Ingersoll Production Systems(DMT Ingersoll Production Systems)を設立し、主に複合作業機械の生産と販売を行なっている。また、中國深センコンテナ北米公司は米國のコンテナトレーラー生産企業を買収した。買収後、生産効率は大幅に高まった。現在同社はすでに年産8000臺という設計生産要求を達成し、年売上高は1億ドル以上に達すると見られる。
商務部(商務?。┲袊旦`ビスアウトソーシング研究センターの■厚媛副センター長(■は刑のへんにおおざと)によると、今年中國企業の海外M&Aは取引件數においても取引金額においても過去最高を記録した。特に製造業の海外M&Aが著しく増加し、世界の産業チェーンの再編に重要な役割を発揮した。
中國製造業の海外M&Aはウィンウィンの協力であり、ウィンウィンの結果をもたらす。M&Aの対象國は資本、雇用、稅収を獲得し、中國は技術、ブランド、世界水準の國際企業を獲得している。そして世界第2のエコノミーである中國と経済的関係のある全ての國も利益を得る。世界産業體制において、中國要素はグローバル化の新たな発展、中國のパワーは將來の世界の発展の新たな原動力と言えるだろう。(編集NA)
「人民網日本語版」2016年10月5日
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