中國有人宇宙飛行プロジェクト弁公室が発表した情報によると、軌道上を1630日間飛行中のドッキング目標機「天宮1號」は、3隻の有人宇宙船「神舟」とのドッキングおよび各種試験を実施したが、使用壽命を2年半超過したため、このほど機能が失効となりデータサービスを正式に停止した。地上からの追跡?観測によると、天宮1號は現在も、予定の軌道上を飛行している。人民日報が伝えた。
天宮1號はドッキング目標機で、設計上の使用壽命は2年。2011年9月29日に軌道上に打ち上げられ、神舟8號、9號、10號との複數回のドッキングに無事成功した。また計畫に基づき一連の宇宙科學実験?応用試験を実施し、中國の有人宇宙飛行事業の発展に重大な貢獻を成し遂げた。神舟10號が2013年6月に帰還すると、天宮1號は主要任務を完了した。使用壽命を超過し飛行する間、宇宙技術試験、リモートセンシング応用、宇宙環境探査を実施し、低軌道?長壽命有人宇宙船の設計?製造?管理?制御の関連技術を検証した。多くの価値あるデータ?情報と応用の成果を手にし、宇宙ステーションの建設?運営および有人宇宙飛行事業の成果の応用?普及に向け、重要な経験を蓄積した。
天宮1號の飛行軌道は今後數ヶ月に渡り徐々に低下し、最終的に大気圏に再突入し焼卻処分される。(編集YF)
「人民網日本語版」2016年3月22日