去年ある友人が社會的なテーマのドキュメンタリー映畫を初めて製作した。資金調達から撮影編集、映畫の宣伝までそれぞれのプロセスで友人たちの助けを借りなければならなかった。映畫の撮影を始めると、彼女は年賀狀の束から一枚一枚めくっては、彼女が援助を期待できると判斷した人々に対し、映畫の製作計畫書と製作費の援助を乞う手紙を送った。映畫の封切り前にも、彼女は年賀狀の住所録の中から映畫館に行くことができると考えられる住所の人をピックアップし、これらの友人にチケットを買って映畫を見に行ってくれるようにお知らせした。これらの友人はまた周囲の親戚や友達を連れて映畫を見に行ったので、初回上映期間中に1000名あまりの來場者數となり、その映畫館における無名監督の処女作で最高來場者記録を打ち立てることとなった。出資した人々は彼女の知り合いであるばかりでなく、知り合いの知り合い。別の2人の友人も、私からこの情報を知ると、直接製作賛助費を映畫資金調達用の口座に振り込んだ。
この監督は「十數年間、習慣に従って毎年毎年様々な付き合いの人々に年賀狀を送り続けてきたが、今回の映畫の製作にはこの習慣のおかげで大きな利益を受けることになった」と漏らした。私もこの映畫の製作メンバーとして、彼女の人脈が資産であること、夢が現実に適った過程をつぶさに見ることが出來た。「人脈は隠れた財産」というが、年賀狀を送ることで財産を貯めるのも一つの方法かもしれない。(編集TG)
「人民網日本語版」2016年3月1日