韓國の尹炳世(ユン? ビョンセ)外相と日本の岸田文雄外相は28日にソウルで外相會談を行い、慰安婦問題について合意に達した。人民網が伝えた。
日本が慰安婦問題で韓國に謝罪したことを受け、中國外交部(外務省)の陸慷報道官は28日、「慰安婦の強制連行は、第二次世界大戦中に日本の軍國主義がアジアを含む被害國の人々に対して行った深刻な非人道的犯罪だ。日本は侵略の歴史を正視?反省し、責任ある態度で関連問題に対処するべきだ」とコメントした。
中國の慰安婦訴訟の弁護士を務めたことがある康健氏は取材に対し「日本政府が韓國の被害者に謝罪し、設置する財団に資金を拠出するなら、中國の被害者にも差別なく、同じように対処すべきだ」と述べた。
遼寧省社會科學院の呂超研究員は「中國の慰安婦も賠償と謝罪を望んでいる。謝罪は態度を、賠償は誠意を示すものだ。慰安婦問題は中國だけでなく他のアジア諸國にも関わる。日本は韓國だけでなくアジア全體の人々に謝罪するべきだ」と述べた。
韓國のみならず、中國にも第二次世界大戦時の慰安婦被害者は大勢いた。しかし、今年10月の時點で、中國大陸部で今もなお健在の慰安婦被害者はわずか20人、臺灣にもわずか4人となった。11月には被害者の一人、張先兔さんが亡くなった。張さんは生前、日本政府を相手に訴訟を行い、何度も日本の法廷で証言し、正義を取り戻そうと努力してきた。
南京大學教授の朱鋒氏は、「我々中國も慰安婦問題に関し、歴史を正視しない日本の態度を引き続き非難する一方で、史料の収集と整理を強化し、國際世論の支持を勝ち取り、日本右翼勢力を譲歩させる必要がある」と指摘する。(編集SN)
「人民網日本語版」2015年12月30日