留學機関の委託を受けた北京師範大學教育學部の學術チームがまとめた「中國人留學生の現地文化への適応調査報告書」がこのほど発表 。中國人留學生は、現地の社會文化にうまく適応していることが分かった。評価點を見ると、中國人留學生が最も適応しているのは「日常生活」の面で、最も適応が難しいのは「人間関係」の面だった。京華時報が報じた。
同調査では、米國やカナダ、英國、オーストラリア、歐州、アジアの6地域に留學している中國人留學生1221人を対象に、「社會文化への適応」、「一般自己効力感」、「社會のサポート」、「主観的幸福感」について、アンケートが実施された。
「社會文化への適応」のアンケートは、言語や日常生活、人間関係、學業、価値観の5つのカテゴリーからなっている。.調査結果によると、「社會文化への適応」の面で、中國人留學生63%が「少し困難」、または「困難ではない」狀況であることが分かった。一方、「比較的困難」や「非常に困難」な狀況だったのはわずか4%で、現地社會に全く適応できない中國人留學生は少なく、うまく適応している留學生が多いことになる。「社會文化への適応」の面で、中國人留學生の評価點が最高だったのは「日常生活」で、最低は「人間関係」だった。
「社會文化への適応」における質問は、買い物や両親と離れての一人での生活、交通機関の利用、現地での住居への適応、現地人の価値體系への理解、好きになれない人への対応、現地人の友人を作るなどの29項目が含まれていた。意外だったのは、中國人留學生の評価點で最高だったのは、「買い物」、「両親と離れての一人での生活」、「交通機関の利用」だった點だ。一方、最低は、「現地人のジョークやユーモアに対する理解」、「現地の政治體制に対する理解や行政関係者との接觸」だった。その他、「現地人の友人を作る」や「現地人の価値體系に対する理解」、「現地の言葉を理解する」なども下位だった。(編集KN)
「人民網日本語版」2015年10月21日