英女王エリザベス2世の招きを受け、中國の習近平國家主席は19日より4泊5日の予定で英國への公式訪問を行っている。英國王室は格式高いもてなしで習主席夫妻を迎える。國際在線が伝えた。
國家主催の晩餐會は、その國の元首が実施する最高格式の盛宴で、國家の地位と力が表れる場でもある。バッキンガム宮殿では慣例に従い、國賓の招待を行うのは年に2回のみ(上半期と下半期)となっている。外國の元首が訪問した際、女王は常に大英帝國の気風と風格をもってゲストを迎える。
金色に輝く大広間、ピカピカの銀食器とグラス、一流シェフが作り出す英國料理の數々??。ここでは、英國王室主催の晩餐會の中身をご紹介しよう。
▽大広間の面積は600平方メートル
バッキンガム宮殿の2階、南西の角にある大広間は、宮殿內で最大の部屋で、面積は600平方メートルあまり、高さは14メートル。
1856年に初めて使用されて以來、ここは常に舞踏會や各種儀式に使われてきた。各國の首脳をもてなすための王室主催の晩餐會もここで行われる。
▽無數の食器とグラスのセッティング
晩餐會で使われる食器のセッティングは前日の朝8時から始まる。まず、綺麗に畳まれたナプキンが並べられ、それぞれのゲストのために銀製カトラリーとバターナイフが置かれる。さらに12のアイスペール、118の塩入れ、140枚のプレート、288枚のメインプレート、1104のグラスが次々と並べられる。女王とエディンバラ公、テーブルの両側に著席するゲストには、専用の塩入れとマスタード入れが用意される。その他のゲストは4人で1セットを共用する。それぞれのテーブルに並べられる食器の位置は、厳しい測量によって決められる。晩餐會の開始前には女王が自ら大広間に視察に訪れる。
▽ロイヤルシェフはこの道13年のベテラン
王室専屬シェフ、マーク?フラナガン氏と20人の料理人チームが、今回の習主席の晩餐會を擔當する。2002年に専屬シェフに就任したフラナガン氏は、長期にわたり英國王室の重要な晩餐會や晝食會を擔當してきた。ウィリアム王子とキャサリン妃の結婚式では、600人のゲストの朝食を準備したこともある。フラナガン氏にとって、100人以上のゲストをもてなすことは難しいことではない。
▽廚房では軍隊式管理を導入
バッキンガム宮殿の廚房は、晩餐會が行われる大広間から遠い場所にある。100人以上の食事を用意しなければならない上に、全ての食事が冷めないようにしなければいけない。これは一種の學問だ。そこで、廚房內では軍隊式管理が導入されている。溫かい料理はまず、運搬車で大広間近くの部屋まで運ばれ、そこに待機している料理人が、盛り付けとデコレーションを擔當する。準備が整ったら、擔當のスタッフが女王の後ろで待機するスタッフにジェスチャーで伝える。(編集SN)
「人民網日本語版」2015年10月21日