この答えは、「縮み志向の日本人」の中には書かれていない。しかし、この本のあとがきで、著者は意味深な記述を殘している。
あとがきで、李氏は、「人々は水源がわからなくても、現に川の水は我々の前を流れている」として「なぜそうなったのかがわかれば、今後の流れがわかるはずだ。われわれはこの現象に対して深く考える視角が必要だろう」と記述している。
■日本列島を徒歩で走破する日本人
山々に囲まれた地で育ち、遠くを見ることができなかった日本人は外の情報を知ることや旅することを好んだ。どうして?という理由を探しに旅に出る日本人は旅の際にはいつも山を越え、川を渡り、濕地を通り抜けた。日本列島の地形は牛や馬を輸送道具に使用することはできない。日本人は自分で荷物を背負い、一歩一歩長い距離を歩くしかなかった。
ユーラシア大陸の人々は日本人とは異なり、陸地で車に乗って素早く移動する。モンゴル帝國の絵の中に、人々は牛車や馬車に乗って大地を走る姿が描かれている。モンゴル帝國の人々だけでなく、ユーラシア大陸のローマ帝國や中國の秦帝國、イスラム帝國の人々も馬車や牛車に乗って素早く移動した。