國際社會は最近、2つの殺戮に気をもみ続けている。1つは過激武裝組織「イスラム國」がイラクとシリアで勢力を拡大し、むやみに無辜の民を殺していること。もう1つは西アフリカで猛威を振るうエボラ出血熱だ。後者は急激な発病と強い感染力によって致死率が高まり続けている。世界保健機関(WHO)の統(tǒng)計によると、最も深刻なギニア、リベリア、シエラレオネの3カ國では22日までに感染が確認された患者、または感染の疑いがある患者は5843人、死者は2803人に達している。(文:賀文萍?チャハル學(xué)會シニアフェロー、中國社會科學(xué)院西アジア?アフリカ研究所研究員。人民日報海外版コラム「望海樓」掲載)
エボラ出血熱は1976年にアフリカで初めて発生。その後30年余りで大規(guī)模な流行が3回、中小規(guī)模の流行が10數(shù)回あったが、アフリカ以外には拡大せず、しかも比較的限られた地域での蔓延だった。だが今回は発生後急速に國境を越え、過去最も大規(guī)模で、最も致命的な流行となっている。このためWHOは8月8日、「國際的に懸念される公衆(zhòng)衛(wèi)生の緊急事態(tài)」と位置づけた。
急速な感染拡大を前に、感染國政府は膨大なマンパワーと物資を投入しているものの、醫(yī)療物資と人的資源が深刻に不足し、國際社會の迅速な支援を必要としている。國連の潘基文事務(wù)総長も第69回國連総會期間にエボラ出血熱対策のハイレベル會議を招集し、さらなる國際支援を働きかけた。
エボラ出血熱との世界の戦いにおいて、中國は一貫して先頭を歩んでいる。すでに発生初期の今年4月から、ギニア、リベリア、シエラレオネ、ギニアビサウの4カ國に100萬元(1元は約17.8円)相當の支援物資を提供。その後、感染拡大を受けて8月7日に感染狀況の深刻なリベリア、シエラレオネ、ギニアに防護服、消毒剤など3000萬元相當の緊急人道支援物資の提供を決定した。9月18日には習近平國家主席が訪問先のインド?ニューデリーで、リベリア、シエラレオネ、ギニアのエボラ出血熱との戦い、周辺國の感染防止能力の強化、地域組織の指導(dǎo)?調(diào)整役割の発揮を支援するため、これらの國々に2億元相當の資金、食糧、物資を追加支援し、WHOとアフリカ連合に各200萬ドルの資金援助を行うと発表した。
また、それ以上に稱賛に値するのが、中國は物資、資金面の支援だけでなく、より貴重で、より急いで必要とされる人的資源、つまり醫(yī)療チーム、防疫と公衆(zhòng)衛(wèi)生の専門家もアフリカのエボラ出血熱との戦いの最前線に派遣していることだ。中國は1963年4月に初の外國支援醫(yī)療チームをアルジェリアに派遣して以來、半世紀余りでアフリカに計2萬人以上の醫(yī)療チームを派遣し、アフリカ51カ國?地域で億にも上る患者に治療を施し、50人近くの醫(yī)療隊員の命を失った。現(xiàn)在もアフリカ42カ國で中國の醫(yī)療チーム43組、1000人近くが活動している。今回、危険な感染を前に、感染國に駐在する中國醫(yī)療チームは逃げ出すどころか、持ち場を堅守し、アフリカの友人と共にエボラ出血熱と戦うことを選んだうえ、中國國內(nèi)からさらに多くの醫(yī)療専門家が続々と最前線に駆けつけている。
西アフリカ3カ國でエボラ出血熱が発生して以來、すでに中國は醫(yī)療関係者174人を相次いで派遣し、対策を支援してきた。病魔は非情だが、人は有情だ。エボラ出血熱に襲われる中、アフリカ諸國は中國の兄弟が彼らの側(cè)で苦難を共にし、共に戦うことを知っている。これは中國とアフリカの友情の真の現(xiàn)れであり、大國としての中國の責任でもある。(編集NA)
「人民網(wǎng)日本語版」2014年9月25日