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    2014年9月24日  
     

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    人民網日本語版>>政治

    安倍氏の遠交近攻は見込み違い

    人民網日本語版 2014年09月24日15:18

     日本の安倍晉三首相はこのほど、また新たな外交活動を開始し、國連総會出席のためニューヨーク入りした。安倍氏は得意満面の様子で、今回の外遊で一石三鳥を狙っている。第1に、國連総會での発言の場を借りて「手前味噌」に「積極的平和主義」を紹介すること。第2に、各國首脳、高官と會談し、日本の安保理常任理事國入りを推し進めること。第3に、米國で演説することで、日米同盟を盛り立てることだ。(文:蘇暁暉?中國國際問題研究院國際戦略研究所副所長。人民日報海外版コラム「望海樓」掲載)

     外交活動に対する安倍氏の「熱意」はとうに誰の目にも明らかで、2012年12月の首相選出以來しきりに外國を訪問している。ニューヨーク訪問の少し前にも、南アジア訪問を終えたばかりで、就任後の20カ月間に50カ國近くを訪問している。前任者の野田佳彥氏と菅直人氏が首相在任中の計30カ月間に訪問した國は、二人合わせてもこの數字に遙かに及ばない。

     高密度の活動の背後には明確な目的がある。「アベノミクス」に3本の矢があるように、「安倍外交」にも3本の矢がある。

     第1の矢は、経済発展の促進。國土面積のわずかな日本は資源が乏しく、輸入に大きく依存しており、自ずと資源外交が安倍外交の重點となっている。安倍氏は中南米諸國とのエネルギー協力によるエネルギー源の多様化、さらにはエネルギー安全保障に盡力している。安倍氏は中南米訪問時、メキシコ、チリ、ブラジルとエネルギー?鉱物協力協定に署名した。経済?貿易協力も重視しており、東南アジア諸國では日本の高速鉄道技術と醫療サービスを積極的に売り込み、オーストラリアやモンゴルとは経済パートナーシップの構築を推進している。安倍氏が外遊で貫いているものは様々な形式の経済協力だ。

     第2の矢は、戦後秩序からの脫卻。日本はとうに経済大國だが、安倍氏は満足せず、日本を軍事大國、政治大國にしようとしている。軍事力強化のため、安倍氏はいわゆる「積極的平和主義」の理念を積極的に鼓吹し、世界平和の維持者という日本のイメージをつくり、武器輸出三原則の打破、集団的自衛権の行使容認、憲法解釈改正への理解と支持を取りつけようと試みている。日本は「國際的支持」を勝ち取り、戦後秩序によって課せられた軍事力と対外軍事行動への厳格な制約から抜け出し、最終的には「軍事の正常化」を実現することを企てている。安倍氏は日本の國際的な地位の向上と影響力の拡大も急いでいる。國連は安倍氏の重視する多國間の場だ。外遊時、安倍氏は來年の安保理非常任理事國入りのための働きかけを繰り返している。また、國連「改革」の推進も安倍氏の口癖だ。いわゆる改革とは、日本が常任理事國の地位を獲得することだ。安倍氏の蟲のいい計算は、ひとたび日本が國際問題で一挙手一投足が決定的影響を及ぼす國になれば、第2次大戦後の全ての対日拘束も雲散霧消するというものだ。

     第3の矢は、同盟を結び中國を封じ込めることだ。安倍氏は米國を仲間に引き入れ、日米同盟を強化し、中國を共同対処の対象としている。フィリピン、ベトナムという南中國海問題で中國と係爭を抱える國を訪問した際には、日本と連攜して中國に対処するよう公然と煽動した。歐州訪問時にも「中國の脅威」を鼓吹することを忘れなかった。中國指導者が中南米訪問を成功させた後にいたっては、また「後をつける」外交をし、ブラジルとの共同聲明には中國を念頭に置いた文言が盛り込まれると根も葉も無いことを公言した。

     安倍外交の3本の矢は、一見優れた計略だが、実際には當てが外れるのは必至だ。安倍外交の経済牽引効果は不明で、日本経済は憂慮すべき狀況にある。一部の國が私利のために日本の平和憲法打破にゴーサインを出し、一部の國が日本の平和の見せかけに騙されたとしても、世界の大多數の國々は日本の動向に警戒するのであり、日本のしたい放題を放置することはあり得ない。

     日本の遠交近攻戦略は徒労に終る運命にある。中國との関係を一層緊密化する國々が世界で増えているだけでなく、対中友好協力を訴える日本國內の聲も押しとどめられない。日本の民間は対中友好交流を積極的に推進しており、少し前に開かれた第14回中日友好交流會議は建設的な「大阪宣言」を発表した。今年の日中経済協會訪中団は空前の規模だった。安倍氏は何が大勢であり、いかに自然の摂理に従うのかを知り、もう執拗に「獨り相撲」を取るのは止めなければならない。(編集NA)

     「人民網日本語版」2014年9月24日

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