山東省長島県は今月中旬、「企業誘致説明會」を北京で開催、國際リゾートアイランド建設発展計畫を重點的に紹介した。中國國務院は2011年1月、「山東半島ブルー経済區発展計畫」を承認、長島リゾートアイランド建設に関する具體的計畫が打ち出された。2012年12月、山東省政府は「長島リゾートアイランド発展計畫」を正式に承認、「高い國際基準に基づき、中國のリゾートアイランドを代表するような、海洋リゾートの魅力溢れる質の高いリゾート観光地を建設する」という目標を打ち出した。
長島にとって、現地の観光関連公共サービス施設の建設加速が、最優先すべき重要任務であることは言うまでもない。
北京から空路で煙臺に到著し、煙臺空港から車で蓬萊に向かい、蓬萊からさらに40分間定期船に揺られる--。これが、今のところ、北京から長島へ入る一般的なルートだ。毎年夏になると、観光客が続々と長島に押し寄せる。各定期船には、200人あまりの乗客と10數臺の自動車が積載され、そのほとんどが地方からの観光客だ。
長島への交通狀況をどのように改善するかについて、長島県委員會の張延廷書記は、次のとおり説明した。
現時點での全體目標は、蓬萊との交通ルートを確立することだ。まず、海を跨ぐ道路の建設を検討しており、これが完成すると、蓬萊-長島間6.8キロメートルが「あっという間に」結ばれることになる。次に、空路の発展も視野に入れ、小型空港やヘリポートの建設を加速することを計畫している。実現すれば、長島近海から北京、大連、青島各都市へのアクセスが飛躍的に便利になる。このほか、長島は、北は大連旅順、西は天津に至る海上観光ルート建設の申請も行うことにしている。
長島は、計32の島で構成されている「列島」に屬し、南部諸島と北部諸島に分けられる。計畫によると、南部諸島は、リゾートアイランド産業を中心とし、北部諸島は漁業を中心として発展させる。長島が対外開放されてから現在までの5年あまりの間、主要産業の漁業がGDP全體の6割以上を占めてきた。張書記は、「今後5年間で、リゾートアイランド産業がGDP全體に占める割合を約6割まで引き上げることを計畫している。観光業を長島の基幹産業に発展させ、漁業に補助?支援的な役割を擔わせる。伝統的な漁業に対しては、リゾートアイランドでの釣りレジャー発展、漁業と観光のコラボレーション、水産物の付加価値アップなど、改造とアップグレードの手を加える」と、今後の方針を述べた。
実は、海南省に國際リゾートアイランドが誕生してしばらくして、長島にも國際リゾートアイランド構想が浮上していた?!竾Hリゾートアイランド」の「國際」という言葉には、「質の高い観光商品」と「國際的なサービス水準で世界各國から観光客を誘致する」という2つの意味が含まれている。國際リゾートアイランドの建設は、現地の観光業発展と國際観光イメージの向上に対して重要な効果をもたらすことは間違いない。ただし、「國際化への道をどのように進んでいくのか」という問題は、長島の眼の前に突き付けられた、急ぎ解決が迫られる重要な課題である。(編集KM)
「人民網日本語版」2014年7月23日