ドイツの優勝確率は17%、アルゼンチンは12.9%――検索エンジン百度のビッグデータエンジンを開くと、ワールドカップの予測に関する欄があり、各チームの優勝確率の分析を見ることができる。これはビッグデータのリアルタイム分析によって得られた結果だ。人民日報が伝えた。
このビッグデータエンジンは、いかに稼働しているのだろうか?人類の思考と同じく、ビッグデータエンジンのデータ検索?分析?予測は、コンピュータの大脳である「百度大脳」によって実現される。この「大脳」はコンピュータにより擬似的な脳神経を構築し(人の脳の學習?分析能力を含む)、多層的な學習モデルと大量の訓練データにより、データのスマート分析を実現し予測を行う。
百度の高級副総裁の王勁氏は、「機能から百度大脳を定義づけるならば、コンピュータによる大規模かつ掘り下げた學習を基礎とする人工知能の検索エンジンにおける応用と言え、検索サービスの改善とユーザーの利便性の向上を目的とする。例えばユーザーは現在、伝統的な検索エンジンではウェブサイトのリンク先しか入手できない。ユーザーは検索エンジンにより、答えを直接見つけたいと思っている。また個性化された検索が必要で、より自然な人と機械の交流(音聲や畫像を機械に認識させる)により、自身の需要に合う正確な情報を手にしようとしている」と述べた。情報によると、中國には毎日60億回の検索の需要があるという。
百度大脳の思考を通じ、音聲認識の失敗率が20?30%低下し、漢字のスキャンの誤読率も30%低下した。その畫像検索効果は、他社の製品を上回る。ビッグデータにより広告のアクセス率の上昇、ウェブサイトの検索順位の改善などが可能だ。
百度大脳はビッグデータの応用の原動力として予測サービスを提供しており、社會的な価値を示しつつある。W杯の予測の他に、大學の選択、都市の観光の人気度、観光地の快適度、疾患などを予測できる。「疾患予測」では、所在都市でインフルエンザが流行しているか、市民はどの病院に通っているかを知ることで、現在の伝染病の情勢、今後7日間の変化を見て取ることができる。
百度ビッグデータエンジンの予測の原理は次の通りだ。例えば、ネットユーザーは毎日百度を使い、伝染病に関する情報を検索している。これを集めれば統計の法則が形成され、一定時間の蓄積により予測モデルが出來上がり、今後の疾患の活発度を予測できるようになる。