上海稅関は先月30日、7月1日から中國(上海)自由貿易試験區で4つの改革措置を実施することを明らかにした。試験區內の企業は貿易の利便化に向けて「全國での通関」や「グローバル通関」ができるようになるという。新華網が伝えた。
4つの改革措置とは、▽企業の登録登記制度の改革▽稅関の「認証を受けた経営者」の相互認証の推進▽企業の調整擔當者のテスト事業▽企業の信用情報の公開、の4點だ。
企業の登録登記制度の改革では次のような內容を規定する。試験區內の通関申請企業に対する行政許可を取り消し、登録制に改める。試験區內の通関申請企業は所在地以外では申請ができなかったがこれを取り消し、A類以上の通関申請企業および通関申請と貿易を両方手がける企業は、全國のどこの稅関でも直接手続きができるようにし、登録エリアの制限を撤廃する。試験區內の企業が輸出入貨物の発送人?受取人および通関申請企業の登録を同時に行うことを認める。A類企業の評価の権限を上海稅関から試験區の稅関に委譲する。
上海稅関企業管理処の責任者の李峰さんによると、新たに実施される企業の登録登記制度の改革により、試験區に進出した資本の信頼度の高い第三者物流企業や多國籍企業の運営本部は、全國での通関手続きが可能になり、急速発展のチャンスを得られることになるという。
李さんは、「関連の試験區內の通関申請企業は全國のどのエリアでも通関手続きができるという規定は、稅関システムが全國で初めてうち出したもので、革新的な意味合いや試験的な意味合いが強い」と話す。
稅関の「認証を受けた経営者」の相互認証の推進の內容は次のようなものだ。試験區內の企業を優先的に選んで中國の稅関と他の國?地域の稅関との相互認証のテスト企業とし、試験區內の関連企業が「認証を受けた経営者」の相互認証がもたらす通関の便宜性を優先的に享受し、貿易利便化に基づく「グローバル通関」を行い、國際競爭力を高めるようにする。