中國人民解放軍の王冠中副総參謀長は1日のアジア安全保障會議で基調(diào)講演「アジアの安全保障観を確立し、アジア太平洋の素晴らしい未來を共に築く」を行った。
王氏は「中國の習(xí)近平國家主席は先日上海で開かれたアジア信頼醸成措置會議(CICA)首脳會議で共通の安全保障、総合安全保障、協(xié)調(diào)的安全保障、持続可能な安全保障という安全保障観を打ち出した。これはアジアの歴史経験に対する深い総括であり、アジアの未來の発展に対する素晴らしい期待でもあり、數(shù)多くのアジア諸國の広範な賛同を得た。中國は一貫してアジアの平和と安全の建設(shè)的パワー、積極的パワー、プラスのエネルギーだ。中國が平和的発展を堅持していることは、アジアの安全に対する最大の貢獻だ。中國の平和的発展の多大な成果は、アジアの安全を促進する極めて重要な積極的要素だ。世界経済の成長に対する中國の寄與度は30%近くに達し、アジア経済の成長に対する寄與度はすでに50%を超えている。中國軍はアジア太平洋諸國との軍事友好関係を積極的に発展させ、地域の防衛(wèi)?安全保障の多國間協(xié)力に幅広く參加し、領(lǐng)有権や海上権益をめぐる紛爭の適切な処理に盡力している。中國はこれまでいかなる國も武力で脅したことはなく、自らもめ事や騒ぎを引き起こしたこともない。他國が『積極的平和主義』などの旗印を掲げてもめ事を引き起こし、私利のために地域をかき亂すことは斷じて受け入れられない」と述べた。
王氏は地域の防衛(wèi)?安全保障協(xié)力の促進に向けて(1)対話?交流を深化し、戦略面の相互信頼を強化(2)安全保障協(xié)力を強化し、共同発展に助力(3)災(zāi)害救援協(xié)力を開拓?拡大し、連攜して試練に対処(4)海上協(xié)力を際立たせ、海上の安全を維持(5)安全體制を確立し、溝を効果的に管理?コントロール――を提案した。
王氏は原稿から離れて「日本の安倍首相と米國のヘーゲル國防長官が講演で調(diào)子を合わせ、名指しし、または名指しせずに中國を非難したことは、いわれなき公然たる挑発であり、會議の趣旨に添わない。彼らの講演を通じて、また、彼らの行動と結(jié)びつけると、一體誰が自らもめ事や騒ぎを起こしているのか、誰が自ら紛爭や論爭を仕掛けているのか、誰が居丈高に迫っているのかが見てとれるだろう。長年來、中國が自ら紛爭や論爭を仕掛けたことはない。いつもまず他國が先に紛爭を仕掛け、中國はやむなく対応措置を取っているのだ」と指摘した。
講演後、王氏はアジアの安全保障観の実行、危機の穏當な管理?コントロール、溝の適切な処理、海空の不測の事態(tài)の回避などの質(zhì)問に回答し、中國側(cè)の原則的立場を明らかにした。南中國海の境界設(shè)定に関する質(zhì)問に、王氏は「中國の南中國海諸島に対する主権、南中國海における主権的権利と管轄権は長年の歴史の発展過程の中で形成されたものだ。第2次大戦後、中國政府はカイロ宣言、ポツダム宣言に基づき、日本侵略者の手中から南中國海諸島を回収し、斷続線を設(shè)定した。周辺國は1970年代までこれを問題視したことはなかった。1994年発効の國連海洋法條約は遡及させることはできず、島や礁の主権帰屬の調(diào)整にも適用されない。同條約は海洋上の歴史的権利を承認している。海洋上の係爭を調(diào)整するのは同條約だけでなく、他にも國際海洋法その他國際法が數(shù)多くある。中國は直接の當事國による平和的協(xié)議?交渉による係爭解決を主張している」と重點的に指摘した。(編集NA)
「人民網(wǎng)日本語版」2014年6月2日