今年7月末に四川省成都市で開催予定の第31回FISUワールドユニバーシティゲームズの都市宣伝シリーズ記者會見が今月2日に開かれ、同大會のエンブレムやマスコット「蓉寶(ロンバオ)」、トーチ「蓉火」、メダル「蓉光」が公開された。人民網が報じた。
第31回FISUワールドユニバーシティゲームズの大會エンブレム(寫真提供?成都FISUワールドユニバーシティゲームズ実行委員會)。
同大會の実行委員會は2019年に大會エンブレムのデザインを世界中から募集し、2ヶ月間で約2000件の応募があった。その後、専門家による審査、オンライン投票、類似度チェック、デザイン最適化を経て、エンブレムが決定した。エンブレムはユニバーシティゲームズ(University Games)の「U」をベースに、赤、黃、緑、青の順に移り変わるグラデーションカラーとなっている。
第31回FISUワールドユニバーシティゲームズのマスコット「蓉寶」(寫真提供?成都FISUワールドユニバーシティゲームズ実行委員會)。
大會マスコット「蓉寶」は、一目で「成都っ子」と分かるデザイン。成都ジャイアントパンダ繁殖研究基地で暮らすジャイアントパンダ「芝麻(ジーマー)」をモチーフにしており、四川省の「寶」である伝統蕓能「川劇」の変臉の要素も盛り込まれている。「川劇」という中國の無形文化遺産がFISUワールドユニバーシティゲームズと見事なコラボレーションを見せていると言えるだろう。
「蓉寶」の耳や目、しっぽは、炎の形になっている。4月に公開された3DアニメーションPR動畫「哪吒(ナタ)蓉寶(ロンバオ)奇遇記」を見ると、哪吒と蓉寶が成都市で「出會い」、四川省の青城山で武術の手合わせをし、歴史的な水利施設の都江堰で筏に乗ってスピードを競い、金沙遺跡でフェンシングをしているほか、歴史的町並みが殘る「寛窄巷子」に場所を移して、川劇の「変臉」のパフォーマーが火を噴いているシーンに出くわす。そして、その火により、耳や目、しっぽが炎の形に変わる様子が紹介された。
第31回FISUワールドユニバーシティゲームズのマスコット「蓉寶」(寫真提供?成都FISUワールドユニバーシティゲームズ実行委員會)。
大會トーチ「蓉火」の名前は、成都の略稱である「蓉」を用いているほか、「融合」、「包容」という思いも込められている。そのデザインは赤、黃、緑、青のグラデーションカラー。トーチの正面に世界中で人気を誇り、四川の「代名詞」でもあるパンダがデザインされており、ポジティブで友好的な成都のイメージを反映している。また、トーチのヘッド部分には成都のシンボルマークとなっている文化遺産「太陽神鳥」の要素がデザインされている。また、トーチを橫から見ると、同省徳陽広漢市の三星堆遺跡で出土した青銅立人像のような形になっている。長い歴史を誇る中華文明が、FISUワールドユニバーシティゲームズという若者が集うスポーツの盛典に、全く新しい活力を注ぎ込んでいる。
大會メダルの表デザイン(寫真提供?成都FISUワールドユニバーシティゲームズ実行委員會)。
大會メダル「蓉光」は、大會エンブレムと「太陽神鳥」にインスピレーションを得たデザインとなっている。羽ばたいているような「太陽神鳥」が各メダルに描かれており、「夢を守り」、「成都で夢を葉えよう」という思いのほか、「神鳥」が四川省を守ってくれることを願う思いも込められている。不規則な円形のメダルは、「太陽神鳥」から光が広がっているようなデザインで、「太陽神鳥」が「夢を守ってくれる」というコンセプトを反映している。(編集KN)
第31回FISUワールドユニバーシティゲームズの金メダル(寫真提供?成都FISUワールドユニバーシティゲームズ実行委員會)。
第31回FISUワールドユニバーシティゲームズの銅メダル(寫真提供?成都FISUワールドユニバーシティゲームズ実行委員會)。
第31回FISUワールドユニバーシティゲームズの銀メダル(寫真提供?成都FISUワールドユニバーシティゲームズ実行委員會)。
「人民網日本語版」2023年6月5日