5月27日のWHO総會で、中國代表は福島原発汚染水の海洋放出問題について、中國の立場を改めて表明し、日本代表の答弁に反論した。
中國代表は「中國は福島原発事故の汚染水の海洋放出という日本側(cè)の一方的な決定に斷固として反対する。放出プロセスは30年の長きに及ぶ。福島沖には世界で最も強い海流が流れており、原発汚染水の海洋放出から10年後には、放射性核種が世界中の海域に拡散するだろう。この行動は全人類にリスクを押し付けるものだ。これは日本一國のことではなく、全世界の人々の健康に関わる重大な問題だ。多くの國々やステークホルダーがいずれも重大な懸念を表明している。各方面と協(xié)議して合意に至る前に、日本側(cè)は原発汚染水の海洋放出を勝手に始めるべきではない」とした。
日本側(cè)の答弁について中國代表は「日本側(cè)の答弁は全く成り立たない。以下の一連の問題について納得のできる答えを示さなければならない。第1に、福島原発汚染水がもし安全であるなら、なぜ日本側(cè)は殘して自ら使用しないのか?なぜ國內(nèi)の農(nóng)業(yè)や製造業(yè)に使用しないのか?なぜ國內(nèi)の湖に放出しないのか?日本側(cè)はこれについて責任ある説明をしてしかるべきだ。第2に、原発汚染水の海洋放出は唯一の実行可能な案なのか?日本の経済産業(yè)省は以前、5つの処分案を示した。日本政府の専門家委員會は、水蒸気放出、貯蔵タンクの新規(guī)建設(shè)、セメント固化などの案はコストが高く、海洋放出が最も都合の良い方法であり、日本自身への汚染リスクも最も低いことを認めている。要するに、海洋放出を選択したのは自らの手間を省き、金を節(jié)約して、全世界に災いを被らせるものであるということだ。第3に、原発汚染水の海洋放出は世界にどのような長期的影響をもたらすのか?原発汚染水は福島原発事故で溶解した原子爐の爐心に直接接觸しており、60種余りの放射性核種を含み、そのうちトリチウムは半減期が約13年、炭素14は半減期が5000年を超える。多くの核種は有効な処理技術(shù)がまだなく、一部の長壽命放射性核種は海流に伴い拡散し、生物濃縮効果を生み、環(huán)境中の放射性核種の総量を余計に増やし、海洋環(huán)境と人體の健康に予測不能な危害を加える恐れがある。汚染水が有害であることをはっきりと知っていながらもなお海洋に排出する日本側(cè)の狙いは何なのか?自國の短期的な利益のために、全人類の共通利益を損なうこのような行為は厳しく非難され、斷固として阻止されなければならない」とした。
さらに中國代表は「太平洋は日本が原発汚染水を流す下水道ではない。日本側(cè)が海洋放出以外の処分案を十分に研究?論証せず、一方的に予測不能なリスクを國際社會に押し付け、海洋放出という決定を『美化』することに腐心するのは、極めて無責任だ。中國は改めて日本側(cè)に対して、國際的義務を履行し、周辺諸國を含むステークホルダー及び関係する國際機関と十分に協(xié)議し、最も安全かつ穏當な方法で原発汚染水を処分するとともに、厳格な國際的監(jiān)視を受け入れるよう促す」とした。(編集NA)
「人民網(wǎng)日本語版」2023年5月29日