華東?華中地域の電力網調節能力を高め、再生可能エネルギーの発展を促進するため、國家電網の浙江泰順と江西奉新の2ヶ所の揚水発電所が17日、同時に著工された。中央テレビニュースが伝えた。
浙江省溫州市泰順県と江西省宜春市奉新県に位置する2ヶ所の揚水発電所の設備容量はいずれも120萬kWで、投資総額は147億7300萬元(1元は約18.7円)。2030年の竣工?稼働後の年間発電量は24億kWhに、年間揚水電量は32億kWhにのぼり、原炭消費量を毎年22萬トン削減し、二酸化炭素排出量を毎年45萬トン削減する見通しだ。
揚水式発電は現在、技術が最も成熟し、最も経済的で、大規模開発條件を最も多く備える蓄エネ方法だ。山の上部と下部の2基のダムの高低差を利用し、電力の使用が少ない時間帯に、余った電力を使い下部の水を上部に汲み上げそれを貯え、電力使用のピークに放水し発電する。これは電力網安全の安定裝置、電力の調節裝置、新エネ電力のストレージ裝置と呼ばれている。
中國の揚水発電所の設備容量は現在、世界最大となっている。國家電網が稼働する揚水発電所の設備容量は2025年までに5000萬kW以上にのぼる。(編集YF)
「人民網日本語版」2022年3月18日