山東省は近年、自然な回復と人工的な修復を結びつけ、黃河デルタの濕地を累計で約30萬ムー(1ムーは約6.7アール)修復している。これにより黃河デルタの生態系が大幅に改善され、生物多様性も大幅に向上している。新華社が伝えた。
人工的に取り戻した「原住民」のSuaeda salsa (L.) Pall.が、黃河デルタで「赤い絨毯」の美しい風景を形成(撮影?陳灝)。
山東省政府新聞弁公室が11日に開いた會見で、山東省自然資源庁の王太明副庁長は、「山東省は黃河流域の濕地の生態保護を極めて重視している。黃河流域、特に黃河デルタの濕地の生態機能及び生物多様性を高め続け、黃河下流の濕地の生態系の健康を守っている。自然な回復と人工的な修復を結びつけ、黃河デルタで7萬2500ムーの『退耕還濕』と『退養還灘』を完了し、濕地を累計で約30萬ムー修復している」とした。
山東黃河デルタ國家級自然保護區の林の上を飛ぶ2羽のタンチョウヅル(撮影?郭緒雷)。
データによると、黃河デルタの底生生物は1種から36種まで増えている。鳥類は1992年の187種から371種まで増え、世界全體の數の1%以上を占める鳥類は38種にのぼる。王氏は、「黃河デルタはすでにコウノトリの世界最大の繁殖地、ズグロカモメの世界2位の繁殖地、ツルの世界2位の越冬地、中國のタンチョウヅルの野外繁殖の最南エリアになっている」とした。(編集YF)
「人民網日本語版」2021年11月12日