米軍の輸送機1機が15日に臺灣地區に著陸したと報じられた。米側のこの危険を冒す挑発的行為は、表立って言うことのできない政治的目的を達成するために、引き続き「臺灣カード」を切り続けようとするものに他ならない。米側に厳正に告げねばならない。臺灣地區問題におけるいかなる政治的計算も自他共に欺くものであり、國家の主権及び領土的一體性を守る中國の強固な決意を揺るがすことはできないうえに、臺灣海峽の平和の破壊というその腹黒い魂膽を一層明らかに國際社會に見せつけることとなるだろう。(人民日報「鐘聲」國際論評)
ここしばらくの間というもの、米國は臺灣地區問題において「一つの中國」原則と中米間の3つの共同コミュニケの規定に度々違反しているうえ、他國を抱き込んで共に臺灣地區問題を誇張しようと企てている。米側が「臺灣カード」をしきりに切るのは、根本的に冷戦?ゼロサム思考を抱いているからであり、中國への対抗と圧力をエスカレートさせ続け、中國の発展を抑え込もうと企てているのである。
この危険な兆候に対して、米國や國際社會の識者は深刻な懸念を表明している。先日、クインシー研究所など米國の28の反戦団體や進歩的団體が公開書簡で、地域の平和維持における「一つの中國」政策の重要性を強調するとともに、米側の政策変更が情勢に「破壊的エスカレーションのリスク」をもたらし得ることを警告した。シンガポール國立大學のKishore Mahbubani教授は、中國を怒らせる米國のやり方は自らを孤立させるだけだと指摘する。米國の外交官、チャールズ?フリーマン氏も、米國の「攻撃的」対中政策は、結局は自業自得の結果を招くことになると考える。
周知のように、臺灣地區問題は中米関係における最も重要で敏感な問題であり、「一つの中國」原則は中米関係の政治的な基礎であり、越えてはならないレッドラインだ。臺灣地區問題において、中國政府にはいかなる妥協及び譲歩の余地もないことを、米側は理解しなければならない。
臺灣地區問題を解決し、祖國の完全統一を実現することは、中國共産黨の志す不変の歴史的使命であり、全中華民族の共通の願いだ。いかなる者も、國家の主権及び領土的一體性を守る中國人民の強固な決意、斷固たる意志、強大な能力を見くびってはならない。中國は統一しなければならず、必ず統一する。情勢判斷を誤り続けてはならず、臺灣地區問題を利用して中國の內政に干渉し、中國の発展を抑え込むという妄想を早く捨てるよう米側に忠告する。(編集NA)
「人民網日本語版」2021年7月16日