5月31日の中國共産黨中央政治局會(huì)議で、第3子までの出産を容認(rèn)する政策が明らかにされた。會(huì)議は、「出産政策をさらに最適化し、夫婦1組につき3人の子までの出産を認(rèn)める政策及び関連する支援措置を?qū)g施することは、我が國の人口構(gòu)成を改善し、高齢化に積極的に対処する國家戦略を?qū)g行に移し、我が國の人的資源による優(yōu)位性を保つことに寄與する」とした。第3子出産容認(rèn)政策をこの時(shí)期に打ち出したことは、現(xiàn)在の中國の人口動(dòng)態(tài)における新たな狀況や変化と関係があると分析される。中國新聞社が伝えた。
第7回全國國勢(shì)調(diào)査によると、2020年の中國の出産適齢女性の合計(jì)特殊出生率は1.3で、2010年の第6回國勢(shì)調(diào)査以降初めて1.5を下回った?!溉鎭I孩政策」(1世帯につき子供2人までの出産を全面的に認(rèn)める政策)の実施後、出生率は短期間回復(fù)したが、その後次第に下降し、低水準(zhǔn)で上下してきた。國際的には通常、合計(jì)特殊出生率は1.5前後が「高度敏感警戒ライン」であり、これを下回る狀態(tài)が続くと「低出生率の落とし穴」に陥る恐れがあるとされている。
南開大學(xué)経済學(xué)部教授で中國人口學(xué)會(huì)副會(huì)長の原新氏によると、第3子出産容認(rèn)政策を打ち出したのは、1つには高齢化への積極的対処という中國の國家戦略の実行を促進(jìn)するためであり、もう1つには第14次五カ年計(jì)畫(2021‐25年)綱要の打ち出した「適度の出生水準(zhǔn)の実現(xiàn)の後押し」を促進(jìn)するためだ。「國家人口発展計(jì)畫(2016ー2030年)」は2030年の合計(jì)特殊出生率目標(biāo)を1.8としており、現(xiàn)在の水準(zhǔn)とはなお一定の隔たりがある。
専門家によると、産児制限政策の一層の緩和は中國にとって良い事だが、出生率改善に対する効果が短期的なものになる可能性が高い。この政策と関連する経済?社會(huì)政策をしっかりと策定できるか否かが極めて重要となる。
今回の會(huì)議で、出産政策と関連する経済?社會(huì)政策の連攜促進(jìn)に言及されたことは注目に値する。會(huì)議では、婚姻?出産?養(yǎng)育?教育の一體的考慮、結(jié)婚適齢期青年の結(jié)婚?戀愛意識(shí)の強(qiáng)化、「優(yōu)生優(yōu)育」サービス水準(zhǔn)の向上、保育サービスシステムの発展、教育の公平性と良質(zhì)な教育資源供給の推進(jìn)、家庭の教育費(fèi)負(fù)擔(dān)軽減といった具體的措置が挙げられた。