中國石油化工集団(中國石化)は18日、傘下の江蘇常州石油嘉沢ガソリンスタンド分散型太陽光発電プロジェクトが正式に稼働開始したと発表した。生態環境部(省)南京環境科學研究所の総合評価を経て、同スタンドは、太陽光発電量でスタンド內の電力消費量を賄うことができ、二酸化炭素(CO2)排出削減量が排出量を相殺できる中國初のカーボンニュートラルを実現したガソリンスタンドとなり、業界の中で象徴的な意義を持っている。科技日報が伝えた。
中國石化によると、気候変動に関する政府間パネル(IPCC)はカーボンニュートラルについて「特定期間中、世界の人為的なCO2排出量とCO2削減量が釣り合う狀態」と定義している。嘉沢ガソリンスタンド分散型太陽光発電プロジェクトは「自家発電?自家消費、余った電力は電力網に」というモデルを採用。途切れることなく國家電網と切り替わるため、石炭火力発電の代わりに太陽光発電を使い、スタンド內の電力使用の需要を満たした上で余った電力を外部に供給する。計算によると、同スタンドの太陽光発電プロジェクトの年間発電量は12萬7000-14萬7000kWhで、CO2排出量を91.2-105.6トン削減できる。2020年度の同スタンドの電力消費量は9萬9000kWh。データによると、同スタンドの最低年間発電量で年間電力消費量を賄え、CO2排出削減量で排出量を相殺できる。しかもCO2が20.1-34.5トン純減し、カーボンニュートラルを実現する。
太陽光発電所の理論上の耐用期間である25年に基づき計算すると、嘉沢ガソリンスタンド分散型太陽光発電プロジェクトの累計発電量は337萬9000kWh、年平均発電量は13萬5200kWhにのぼる。従來の火力発電プロジェクトと比べ、耐用期間內にCO2排出量を3800トン、二酸化硫黃排出量を116トン、窒素酸化物排出量を56トン削減できる。さらに同スタンドは油ガス回収、汚水回収処理など複數のルートによってCO2排出削減を実現し、カーボンニュートラルガソリンスタンドとしての運営を支えている。(編集YF)
「人民網日本語版」2021年5月19日