世界中から買い、世界中に売る。11月11日、12回目の「ダブル11」(11月11日のショッピングイベント)が予定通りにやって來た。
今年は25萬のブランド、500萬の業者が參加し、2600を超える海外ブランドが中國初登場となった。中國の貧困県の業者38萬社が「オンライン」で販路を切り開き、400萬個を超える宅配便が國際定期貨物列車「中歐班列」によって歐州に運ばれていった……中國の極めて大規模な市場はまるで「巨大なパイ」のように、數多くのブランドと世界の優れた製品を引き寄せている。
この感染癥の中での世界最大のショッピングイベントとして、「ダブル11」は売る側が販売を促進し、買う側が「手切り族(ネット通販で過剰な衝動買いをしてしまう人々)」になって買い物をする消費のカーニバルであるだけでなく、2つの循環の新たな発展局面の下で中國の経済の活力と內需のエネルギーを観察する重要な窓口にもなっている。
世界の25萬のブランド、500萬の業者が天貓(Tmall)のECプラットフォームに進出し、イベント開始から10分でライブコマースによって生まれた取引量は昨年の一日の取引量以上に
「夜遅くまで起きていて、半額になった『神仙水』(スキンケア製品)3本とインスタントラーメンと液體洗剤を手に入れた」と話すのは、北京市朝暘區に住む孟さん(女性)で、複數のECサイトのライブコマースを行ったり來たりして、「とにかくお得なよい買い物のチャンスを逃したくなかった。日付が変わるとすぐ、あらかじめネットの買い物かごに入れておいたプレセールの商品を選び、クリックして代金を支払った。だが、そこまでしても、人気の洗顔フォームは買えなかった」という。
全國には、孟さんと同じようにライブ中継を見守った人が億千萬いる。天貓のECプラットフォームのデータによると、ショッピングの最初の波はプレセール開始から10分後で、ライブコマースによって生まれた取引量は昨年の「ダブル11」一日分を超え、4倍に増加した。化粧品では、12種類の製品が1時間のライブコマースで取引額がいずれも1億元(1元は約15.9円)を超えた。有名なライブ配信パーソナリティの李佳■(王へんに奇)と薇▼(女へんに亜)のライブ中継の視聴者はのべ1億6200萬人と1億4900萬人に達し、昨年より1億人多かった。この2人の売上高はそれぞれ30億元を超え、合わせると78億元に迫り、2009年の第1回「ダブル11」の150倍以上になった。