このところ、ポンペオ米國務長官は世界中を奔走し、行く先々で「どちらの側につくのか」決めるよう他國を脅迫し、いわゆる「反中同盟」を作り上げることに全力を盡くしてきた。華為技術(ファーウェイ)を圧し潰すため、ポンペオ國務長官はあろうことか歐州を周遊し、高圧的姿勢と利益誘導を併用し、「脅したりすかしたり」を極限まで弄した。まさに米紙ワシントン?ポストが最近指摘したように、その政治的野心を実現するため、ポンペオ國務長官は米國の外交政策を操作することも辭さないのだ。(文:薊平。人民網掲載)
その結果、今日の米國外交はすでに世界の隨所をかき亂す「脅迫外交」と成り果てた。
米國は歐州では大規模な米軍撤退で脅し、同盟國に軍事費分擔の増額を再三強要したため、獨仏首脳が「同盟國」としての米國の資格に公に疑問を呈する事態を招いた。EUに利益率を下げるよう圧力をかけるため、米側は対歐州貿易摩擦をエスカレートさせ続け、歐州産ワインへの輸入関稅率を引き上げ、歐州製自動車に矛先を向け、歐州経済の急所を突いた。米國はまた、EUとロシアの接近を力の限り妨害し、制裁の圧力を振りかざして露獨「ノルド?ストリーム2」プロジェクトの阻止を試みた。
中東ではイラン核合意からとうに離脫している自らの立場を顧みず、公然と國連安保理に対イラン武器禁輸措置の期限延長を要求した。多數票で否決されると、こともあろうに「対イラン制裁の速やかな再開に著手する」と勝手に宣言した。
こうした「脅迫外交」は「制裁外交」「噓外交」と連係して、ポンペオ國務長官に代表される米國式「極端な覇権外交」の全體を構成している。彼らは長期にわたる殘酷な制裁を堅持することで、キューバ、イラン、ベネズエラといった発展途上國における新型コロナウイルスの感染拡大に追い打ちをかけている。國際社會は、感染癥と闘い人命を救うために制裁を撤廃するよう米國に強く要求しているが、平素「人権の擁護者」を標榜しているポンペオ國務長官ら米國の政治屋は反対に圧力を加え、「新型コロナを利用して人の命を奪った」ことを続けている。
國連では特権のみを求めて義務は履行せず、長年にわたり分擔金を滯納し、平和維持の責任を回避することで、國連に予算不足や機能不全をもたらしている。新型コロナの感染拡大を制御できなかった責任を覆い隠すため、ポンペオ國務長官などの政治屋はあらん限りの力を盡くして中國のイメージを損なうだけでなく、世界保健機関(WHO)にも度々難癖をつけ、新型コロナとの世界の闘いの肝心な時に資金拠出を停止し、脫退して、世界の公衆衛生上の安全を深刻に脅かした。
國際社會の正義とルールは米國の「拳」による脅しに屈しようとはしない。9月11日、第74回國連総會は新型コロナ対策に関する包括的決議案を169か國という賛成多數で採択し、支持國が1國のみだった米國を圧倒した。米側が求めた対イラン制裁の「速やかな再開」にいたっては、國連安保理を構成する15か國中13か國の反対に遭った。ハーバード大學など米大學の學者50人近くは最近、米國の外交政策は失敗に近く、不安定性と危険性を引き起こし、人類に苦しみをもたらすとする共同聲明を発表した。
ポンペオ國務長官などの政治屋が推し進める「脅迫外交」は平和?平等?対話?協力という世界の潮流に背くし、米國外交に過去數10年間で最も深刻な損害を與えてもいる。世界中行く先々で脅迫と制裁と覇権を行う米國は、すでに世界平和の破壊者、國際秩序の攪亂者、人類文明の敵対者となっている。(編集NA)
「人民網日本語版」2020年10月14日