中國全土の小中高校、大學及び幼稚園が秋の新學期を迎えるにあたり、3億人近い學生が時期をずらして學校へと戻り始めている。
中國教育部(省)の情報によると、現時點で、中國全土31省(自治區、直轄市)と新疆生産建設兵団はすでに秋の新學期開始日を明確にしており、時期や対象者を分けるなどピークをずらした形で新學期がスタートする。
各地の小中高校や、託児機関、大學など高等教育機関の新學期開始はほぼ8月15日から10月10日の期間に設定されている。
湖北省武漢市では、今年9月、計2842の小中高校と幼稚園が新學期を迎える。武漢市教育局の統計によると、9月、武漢では267萬4600人の學生が新學期を迎えるほか、1482の民営訓練機関にも延べ約35萬人の通年在校生がいるという。
北京市でも、小中高校と幼稚園が時期をずらして新學期をスタートさせる。そのうち、9月1日には市全域で小學5、6年生と中學2年生が登校を再開し、対象となる學生は約40萬人に上る。
新型コロナウイルス感染防止?抑制の常態化という背景の下で、3億人近くの學生が學校に戻ることは、感染対策にとって間違いなく大きな試練となる。この試練に対応するため、教育?衛生健康などの當局は事前に手配を行っている。
これより前に、國家衛生健康委員會と教育部は大學など高等教育機関、小中高校、託児機関の秋?冬季の新型コロナウイルス感染防止?抑制ガイドラインを印刷?配布している。
同ガイドラインは大學など高等教育機関の學生と教職員に対し、健康狀況の自己管理をしっかりと行い、新學期が始まる前に14日連続で毎日體溫を測り、健康狀況と行動の記録を取り、事実に基づき學校に報告するよう明確に要求している。また、小中高校に対しては、條件を有する小中高校の教職員は新學期が始まる前に自主的にPCR検査を受けるよう奨勵している。
新學期スタート後の校內管理面では、大學など高等教育機関に対し、校門での出入り管理をしっかりと行い、教職員と學生は學內に入る際に必ず體溫を測定し、健康コードの確認を行って、學內に入る人の身體狀況が健康であることを保証するよう求めている。
また、小中高校では學校の相対的な閉鎖式管理を行い、學校に入るすべてのルートを全面的に整理し、部外者の校內への立ち入りを一律禁止し、教員と生徒は校內に入る際に身分と體溫のチェックを行うとしている。
新學期が始まってしばらくすると、國慶節(建國記念日、10月1日)を迎える。今年は中秋節が10月1日となり、二つの祝日が重なる大型連休となる。
連休期間中、學生たちは學校を離れることができるのか?
この問題について、教育部はこのほど開いた記者會見で公式な回答を示している。それによると、中秋節?國慶節連休と週末、放課後の學校の出入りについては同様の管理を行う。ただし、各校は実際狀況に応じて、現在の新型コロナウイルス感染癥防止?抑制の要求に基づいて合理的に手配を行うべきで、一律的な管理は奨勵しないという。
教育部新型コロナウイルス感染対策指導グループ弁公室主任で、體育衛生?蕓術教育司司長の王登峰氏によると、北京市の大學では學生が大學に戻る際、7日以內に発行されたPCR検査結果の有効な証明を所持することを求めており、中秋節と國慶節の連休に學校を離れて北京以外の地域に行った場合、帰ってくる際にも同様の手続きが必要になる可能性があるという。(編集AK)
「人民網日本語版」2020年9月1日