新型コロナウイルス感染癥の流行という特殊な時期にあって、中國の上半期の経済はどのように回復するだろうか。今後の経済情勢はどうなるか。6月20日、中國マクロ経済フォーラム(CMF、2020年中期)がオンライン開催された。テーマは「感染癥の打撃?修復調整?基礎再構築の中國マクロ経済」で、フォーラム報告書は、「中國経済は目下、市場型の深いレベルの回復が始まっており、下半期と來年上半期は久しぶりに高度成長期を迎えることが期待される」との見方を示したと同時に、「中國の今年通年の國內総生産(GDP)成長率は3%前後になるだろう」と予測した。「北京日報」が伝えた。
同報告書によると、2020年は中國にとっても世界の経済史にとっても極めて特殊な1年であることは間違いない。突如襲來した新型肺炎が中國のマクロ経済運営とミクロ市場のエンティティに強烈な打撃を與え、グローバル経済貿易システムは第二次世界大戦以降で最も深刻な「大規模停滯」を経験した。各國が相次いで打ち出した一括したマクロ活性化政策はすべて「歴史に殘る」規模だった。感染癥が終息した後、グローバル経済の局面には再び重大な転換が起こるとみられる。中國は最も早く感染癥の打撃を受け、最も速く感染癥を抑制し、最も先に経済活動の再開を実現し、中國経済の復興と基礎の再構築はグローバル経済にとってシンボル的な意義、牽引役的な意義をもつという。
同報告書によると、さまざまなリスク要因と低下トレンドの力が累積するという挑戦に直面しているにもかかわらず、中國経済回復の歩む道が徐々に明らかになっている。第1四半期(1-3月)には感染癥を効果的に抑制して最低ラインを死守した。第2四半期(4-6月)には業務が再開して供給が基本的に回復し、昨年下半期の大規模な政策が全面的に力を発揮する中で需要が回復を続け、新たな改革のボーナスが徐々に顕在化し、通年では期を追うごとに力強い回復を実現し、下半期から來年上半期にかけては久しぶりに高度成長期を迎えることが期待される。最終的に、慣性を打ち破り、より輝かしい未來を迎えられるかどうかは、このたびの大規模な政策と一連の改革措置が中國経済成長に対して行う基礎の再構築と局面の再構成によって決まる。
しかし同報告は同時に、「今後しばらくの間、中國経済は回復の道のりで6つのリスク?挑戦に直面する」と注意を促し、次のように提起した。