中國科學院上海分院によると、中國科學院上海高等研究院の國家タンパク質科學研究(上海)施設が17日より世界に向け、新型コロナウイルスコードの全29種のタンパク質の発現プラスミドバンクを開放した。タンパク質研究資源の迅速な共有により、新型コロナの対策と研究を後押しする。科技日報が伝えた。
中國の公衆衛生事件に迅速に対応する能力を強化するため、中國科學院上海高等研究院國家タンパク質科學研究(上海)施設は中國獨自のタンパク質バンクを設立した。中國科學院の饒子和院士ら科學研究者の努力により、新型コロナウイルスコードの全29種のタンパク質の発現プラスミドの構築がすべて完了した。
専門家によると、タンパク質バンク1期はタンパク質発現プラスミドバンクを中心とし、タンパク質発現プラスミドの保存?配達サービスを提供する。新型コロナウイルスのゲノムは3萬塩基弱で、29種のタンパク質を転寫できる。うち非構造タンパク質は16種、構造タンパク質は4種、補助タンパク質は9種。そのうち非構造タンパク質のNSP7、NSP8、NSP12はRNA依存のRNAポリメラーゼを形成し、ウイルスの複製と転寫期間に重要な役割を果たす。NSP5は3Cタンパク分解酵素で、その他の大多數のNSPタンパク質を鎖狀から解放する。これは新型コロナの特効薬研究の重要なターゲットとされている。4種の構造タンパク質S?E?M?Nがコロナウイルスの外層を形成し、內部のRNAを保護する。うちスパイクプロテイン(Sプロテイン)はウイルスの細胞への侵入を促す。この29種のタンパク質の研究は、病因の解析、ワクチン開発、試薬による検査、抗體及び薬品の開発にとって極めて重要だ。(編集YF)
「人民網日本語版」2020年6月19日