「この光景を一番見たかった!」
4月5日、新型コロナウイルス肺炎患者受け入れ専門に建設された仮設病院の武漢雷神山醫院で、まとまって「休假」に入った人工呼吸器や輸液ポンプを見つめながら、上海から湖北省支援に赴いた醫療チームの醫師はようやく安堵の表情を浮かべた。重癥患者が減少したことを受けて、4月4日、雷神山醫院では、2つのICUが1つに縮小された。人民日報が伝えた。
2020年4月2日、互いに「いいね!」のポーズをする武漢火神山醫院重癥科の患者と醫療従事者(撮影?王皓宇/人民図片)。
3月から、武漢市では毎日平均して100人以上の新型コロナウイルス肺炎の重癥?重篤患者が軽癥患者となり、ピーク時には9000人以上いた入院中の重癥患者は、4月6日には200人以下にまで減った。
「成功だ!」3月21日20時15分、武漢肺科病院のICUは歓喜の聲に包まれた。ICUの胡明主任は病室を出ると、じりじりしながら待っていた患者の家族に「V」の字のサインをしてみせた。
これより前、この70歳の新型コロナウイルス肺炎重篤患者はすでにショック狀態にあり、助かる望みは5%しかなかった。その5%の希望のために、北京市や江蘇省、浙江省、安徽省、湖北省、內蒙古(內モンゴル)自治區の6ヶ所から集まった12人以上の専門家が協力し、VVAECMO(心肺の補助と呼吸補助を同時に行う體外式膜型人工心肺)を使って、患者を死の淵から救いだした。
華中科技大學同済病院光谷分院の劉継紅院長によると、同分院では計1462人の患者を治療し、ピーク時には21臺のECMOを待機させていたという。
2020年2月24日、火神山醫院重癥醫學一科內で醫療従事者が業務に當たる様子(撮影?王皓宇/人民図片)。
武漢大學人民病院東院のCCU(冠狀動脈疾患集中治療室)で、河南省商丘第一人民病院からの武漢支援醫療チームリーダーを務める韓伝恩氏は、「我々は毎日すべての重篤患者に厳重な検査を行い、患者のバイタルサインや血中酸素飽和度、呼吸困難の有無などを注意深く観察し、患者1人ひとりに合わせて常に診療措置を調整した」と語る。韓氏によると、器官機能の損傷を示すサインを素早く見つけ、早めに介入を行うことが重癥者の致死率を下げるうえでの重要な手段となる。まさに「治療3割、看護7割」と言われる通りだ。病情の進行が速い重篤患者に対しては、通常、24時間態勢で「専門スタッフによる専門看護」を行う方法が取られているという。
ますます多くの新型コロナウイルス肺炎の治療現場で、「患者がゼロ」になっている。武漢雷神山醫院では、32の病室エリアで2000人以上の患者を収容?治療していたが、今では重癥者用病棟1ヶ所と一般病棟1ヶ所を殘すのみとなり、入院中の患者はあと47人になった。國家衛生健康委員會の最新データによると、現在、重癥?重篤患者の治癒率は14%から88%まで上がっている。(編集AK)
「人民網日本語版」2020年4月10日