〇晝間、夕方、夜間、いつでも食べている
フードデリバリーの種類が日ごとに増え、配送がますますスピーディになり、飲食店が自主的に営業時間を延長しているなど、さまざまな要因による共同作用の影響をうけ、フードデリバリーの消費時間は、晝と夕方のピークから、全時間帯に拡大し、夜間消費(午後6時から翌日午前6時)の注文件數が目に見えて増加している。2019年上半期、美団フードデリバリーの夜間消費は、終日全體の35.7%を占めた。
夜更かし好きな人々が好んで食べるのは、ファストフード?シャオチー、西洋料理、海鮮?BBQの人気が高く、特に、西洋料理が夜間消費に占める割合はかなり高い。だが、午後8時を過ぎると、西洋料理の割合は急速に低下する。海鮮?BBQが夜間消費に占める割合はやや上昇する。
興味深いことに、午後8時までは洋風だが、8時以降は「素の自分」に戻るという訳だ。
2019年上半期、美団フードデリバリープラットフォーム上でのユーザーの海鮮?BBQ注文數は1億5千萬件に達した。海鮮消費は、ザリガニ、ハマグリ、牡蠣が中心で、BBQ消費は、羊肉串、スパイシー?チキンウイングス、骨付きチキンに集中している。
2019年上半期、美団フードデリバリープラットフォームでのザリガニ注文件數は2千萬件を上回った。1回の注文でザリガニが平均で15匹が売れると計算した場合、この時期、3億匹のザリガニが売れたことになる。
2019年上半期、美団フードデリバリープラットフォームにおける食品類別の消費時間帯分布
統計データによると、2019年上半期、フードデリバリー注文を利用者の年齢層別にみると、20歳から34歳が最多で全體の86.3%を占めた。「80後(1980年代生まれ)」と「90後(1990年代生まれ)」の消費者がフードデリバリーを利用する頻度は、明らかに「60後(1960年代生まれ)」や「70後(1970年代生まれ)」を上回っている。
都市の種類別では、一線?二線都市は、フードデリバリーの主な消費市場だが、三線都市以下も新たな成長ポイントとなった。2019年上半期の新規増加ユーザーは三線都市以下の占める割合が44.2%に達した。
また、2019年上半期、美団プラットフォームでの注文比率は、東部54.6%、中部17.3%、西部19.7%、東北地區8.4%で、2018年のこれら各地區の全國GDP総量に占める割合とほぼ一致した。
〇大きなプレッシャーに曬されている「マクドナルド」
中國フードデリバリー業の急成長によって、ファストフード業界関係者は、ケンタッキーやマクドナルドが大きなプレッシャーを受けているとみている。
これらの歐米の大手ファストフードブランドが中國で大成功を収めたことについて、リヨン証券アナリストのNathan Snyder氏は、「彼らの成功は、その配送能力によるところが大きかった。しかし國內フードデリバリー業が急成長を遂げた現在は、彼らの優位性はもはや存在しない」と指摘した。
実際のところ、多くの消費者は、マクドナルドやケンタッキーのデリバリー注文をすでに止めている。
これらの新興フードデリバリーサービスは、ケンタッキーやマクドナルドにとってどれほどの脅威になるのか、まだ明らかにはなっていないが、二大ファストフードブランドは、すでにフードデリバリー企業との提攜をスタートしている。ケンタッキー、ピザハット、マクドナルドは、この1年の間に、百度と美団のフードデリバリープラットフォームに參入した。(編集KM)
「人民網日本語版」2019年9月24日