現在米國系企業は中國で年7000億ドルを売上げ、利益は500億ドルを超えている。これは米國企業が中國の発展のもたらすチャンスと成果を分かち合ったことの現われだ。長年にわたり、多くの國々の中央銀行がインフレ抑制に追われる中、米國のインフレ水準は常に2%という目標値以下を維持してきた。まさに対中貿易によって良質で廉価な中國製品が米國の一般家庭に広まったおかげで、消費者の幸福は増したのだ。
中國は昔からずっと輸入大國であり、発展する中國は一段と扉を世界に開いている。今日中國はすでに120余りの國と地域にとって最大の貿易パートナーとなっている。中國はこれまで貿易黒字を追い求めたことはなく、競爭力ある米國製品の輸入拡大を心から望んでいる。米機関の分析では、民生用ハイテク製品の対中輸出規制を緩和すれば、米國の対中貿易赤字は約35%削減可能だ。
対中貿易赤字が米製造業の雇用を喪失させたというのも、無知ゆえの見方だ?!该讎窝u造業の雇用喪失は自國の経済構造の調整、生産のオートメーションとロボットの増加によって、製造業の生産性が高まったためだ」というのが、米學術界のメインストリームの長年一貫した説明だ。対外貿易は劣勢産業の淘汰と移転をもたらしうるが、それ以上に優勢産業の拡大をもたらし、産業構造の高度化を実現する。米カリフォルニア大學などの學者は、米國は対外貿易で雇用を失ったというよりも、給與の高い雇用が増えたというべきだと指摘する。
こうしたシンプルな事実と論理は、貿易赤字、製造業の雇用喪失が「米國は損をしている」論の支えには全くならないことを、とうに証明している?!该讎蠐pをしている」論を固守すれば、一時的に國內矛盾から目をそらすことはできるが、時間が経てば逆に米國民が真の被害者となってしまう。今年4月の全米企業エコノミスト協會(NABE)による米國のビジネス環境に関する調査では、調査対象となった製品生産企業の4分の3が最近の関稅による悪影響をこうむり、コストが増加しており、その半數が値上げをしたことが明らかになった。米國の消費者、農場主、企業などは、中國の「不公正な競爭行為」の被害者ではなく、米國の仕掛けた貿易摩擦の被害者となっていたのだ。
いわゆる「米國は損をしている」論が感情に訴え、口癖にするほど簡単なものでは決してないことを、見識のある人は分かっている。こうした誤った論調をまき散らしている者は、見込み違いをしている。中國経済には大きな強靱性と潛在力があり、さらに高水準の対外開放と內需拡大を通じて、質の高い経済発展を促進し、中米経済貿易摩擦の影響を軽減し、長期安定的発展を実現する能力と自信が完全にある。(編集NA)
「人民網日本語版」2019年5月14日