中國家電製品協會が主催する家電見本市「中國家電博覧會2019」(AWE2019)では、5Gスマートホームが大きな注目を集めている。華為(ファーウェイ)は出展すると噂されていたスマートテレビをAWEに出展しなかったが、多くの企業の5Gスマートホーム戦略協力にその影がちらついている。第一財経網が伝えた。
ボッシュ?シーメンス家用電器投資(中國)有限公司のゲルケ會長兼社長は、「14日午前にうちのAWE展示ブースを見に行き、ファーウェイ?コンシューマー部門の余承東最高経営責任者(CEO)と會談?交流した」と述べた。
ゲルケ氏は、「私たちとファーウェイは今までいろいろな面で接觸し、たとえばボッシュ?シーメンスの『ホーム相互接続』シリーズはファーウェイの『HiLink』システムと連攜し、より多くのユーザーをカバーできるようになったことが1つ目のポイントだ」と説明した。
ゲルケ氏は、「2つ目のポイントは、ボッシュ?シーメンスの家電製品がファーウェイの選りすぐりの製品のためのプラットフォーム?セレクテッドプラットフォームに組み込まれるようになることだ。これは天貓(Tmall)や網易の厳選商品ECプラットフォームのようなもので、當社はこのプラットフォームへの加入を決めており、より多くの商品が選ばれるようにして、製品のPRで協力を進めたい」と続けた。
ゲルケ氏によれば、「HiLinkシステムの相互接続や市場でのPRを共同で行うほか、ボッシュ?シーメンスの家電部門は最近、ファーウェイの5G技術を十分に把握したうえで、雙方で共同実験室を設立し、5G技術に基づく一部の最新の研究開発を行うことを検討している」という。
ボッシュ?シーメンスとファーウェイの共同実験室は、ホーム相互接続とスマート家電の共同開発を主に手がける。ガーク氏は、「スマートホームの中で、キッチン家電は大きな事業だ。実際、5G技術を基礎として、ファーウェイと一緒にできることはたくさんある。ビッグデータの共有と分析、ユーザーにより多くの動畫を提供することなどだ。通信速度が向上したため、これまでは考えられなかった多くの応用シーンが、現在では可能性が出てきて、中には実現可能なものもある」と述べた。
実際、1週間前にファーウェイは同公司のために専門的研修會を開催し、管理職と社員に5Gの基礎知識を伝えるとともに、同公司との協力が可能な方向を提案した。こうして両者の模索が実際にスタートした。
5G通信は今年、中國で商用化の実験が行われる。5G時代が徐々に近づくにつれ、海爾(ハイアール)も中國移動(チャイナモバイル)やファーウェイなどと連攜し、多くの分野で協力を展開している。19年初頭には、中國移動青島分公司がファーウェイと提攜し、海爾パークに初の5Gスポットを設置し、5Gスマートホーム、5Gスマートパーク、5Gスマート製造などの方向で実証実験を行った。
19年2月、海爾は中國移動と提攜してスペイン?バルセロナで開催された攜帯通信関連見本市のモバイル?ワールド?コングレス2019に登場し、5Gスマート製造の応用を共同発表した。
今後、海爾やファーウェイなど協力を進める各社は、5Gと個人、家庭、政務、産業などとのより多くの応用シーンにおける融合でさらに踏み込んだ協力を行うとみられる。AWE2019で明らかになったところによると、さきに海爾は5Gスマートホーム実験室を完成させ、今は「5Gスマートホーム」の世界市場での普及を加速させている。
3月14日、蘇寧とファーウェイはスマートホーム戦略協力合意に共同で調印し、これからスマートホーム分野で技術、生態、製品、チャンネルなど多方面にわたる踏み込んだ協力を展開すると発表した。
蘇寧科技集団の荊偉?最高執行責任者(COO)は、「スマートホーム産業の発展を推進し、ユーザーによりよいスマート製品とスマートホームソリューションを提供するため、蘇寧とファーウェイはモノのインターネット(IoT)、スマートホームの業界標準の分野で踏み込んだ協力を行い、産業連盟の発足を共同で推進し、國家レベルのスマートホームの産業標準?規範の構築を共同で提唱すると決定した」と述べた。
このたびの戦略的協力の主な內容には、▽雙方のIoT生態圏での相互接続、蘇寧とファーウェイのスマートホームIoT合意の達成、生態の開放共有と兼用▽蘇寧のチャンネル、ブランド、消費ビッグデータの優位性を利用した、スマートホームシーンの共同構築▽ファーウェイのスマートホーム生態圏の製品が蘇寧を優先的に選択して新発表されるようにすること、などが含まれる。(編集KS)
「人民網日本語版」2019年3月19日