「中國教育三十人フォーラム第5回年次総會?教育評価システム再構築トップフォーラム」が、3日と4日の両日で開催され、「2018年小中學生の負擔軽減をめぐる調査報告(以下、報告)」が発表された。報告では、小中學生のうち、「朝は自然に目覚めることができる」と答えた生徒は全體のわずか23.99%にとどまった一方、「家族や目覚まし時計に起こしてもらう」とした生徒は76.01%に上った。また、29.26%が、「毎日の睡眠時間は8時間未満で、家族や目覚まし時計に起こしてもらう」と答えた。中青在線が伝えた。
今回の報告では、中國教育三十人フォーラムとオンライン教育企業「一起教育科技」が発起し、オンライン調査プラットフォームに依託し、國內の多數の省(自治區?直轄市)からサンプルを収集して、取りまとめたもの。研究スタッフが小學校各學年の児童および1萬6830人の小學生の子供を持つ保護者1萬6830人を対象として、「學生の學業負擔」と題する調査を実施した。
「2018年小中學生の負擔軽減をめぐる調査報告」
報告の概要は以下の通り。
調査の結果、保護者の約4割は、「子供にとって學業の負擔は重い」と考えていることが明らかになり、學年が上がるにつれて、負擔が重いとする學生の割合も上昇していた。この割合は、學生が2年生に進學すると、一気に約40%まで上昇。授業中の學習課題のほか、學校以外での學習による負擔も少なくない。報告によると、調査対象者のうち、「學習塾などに行っていない」と答えた學生は38%にとどまり、62%が「學習塾に行っている」と答えた。
高考(中國大學統一入學試験)をめぐる競爭が激化の一途を辿るなか、受験に関するストレスは中學校から小學校まで拡大している。子供の學習負擔が重すぎる傾向が生じる原因として、保護者の55.24%が「受験の大きな重圧から親が焦ってしまうため」と答え、23.21%は「學校教育が進學率だけを偏重しているため」とした。このほか、「學校における教學効率が高いとは言えず、宿題が多すぎる」ことを理由に挙げた保護者は32.58%を占めた。また、各方面における子供の能力に対する保護者側の要求が高すぎることも、子供が重い負擔を感じる重要な原因だった。このことから、保護者に対する啓発や指導が非常に重要であることが見て取れる。
「2018年小中學生の負擔軽減をめぐる調査報告」
報告では、負擔軽減の必要性を教育の質に対する評価理念に転換し、合理的な評価システムを構築し、教學効率を高め、授業內容を合理化し、多種多様なカリキュラムを配置すること、また保護者の期待を合理化して子供の能力に対して正しい態度で臨むことなどが、今後の方向性として必要になると呼び掛けている。(編集KM)
「人民網日本語版」2018年12月11日
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