灰色の醫(yī)療救援服を著ている女性醫(yī)師が、高速道路橋のガードレールに立ち、宙吊り?duì)顟B(tài)の大型トラックの中に上半身を入れた。彼女の周りからは濃霧が立ち込め、橋の腳臺(tái)がうっすらと見える。これはアクション映畫の光景ではなく、現(xiàn)実世界で起きたことだ。ある醫(yī)學(xué)サイトがこのほど一連の寫真を発表し、ネットユーザーの注目を集めた。これは高速道路橋で起きた事故で、赤い大型トラックのフロント部分が大きく変形し、レスキュー隊(duì)員が緊張した様子で救助中だったことが別の寫真で明らかになった。情報(bào)によると、病院は同日午前6時(shí)に、済晉高速道路で自動(dòng)車事故があったとの通報(bào)を受けた。趙醫(yī)師も現(xiàn)場(chǎng)に駆けつけ、非常事態(tài)であることが分かると、トラックとガードレールの上に立った。消防士の協(xié)力により、車內(nèi)に閉じ込められていた患者を救出した。北京晩報(bào)が伝えた。
◆「手遅れになることだけが心配だった」
この女性醫(yī)師の名は趙粉艶氏(39)で、済源市第二人民病院救急科の醫(yī)師だ。「當(dāng)時(shí)は人を助けることしか考えてなかった。後で同僚が撮影した寫真を見て、少し怖くなってきた」。先ほどの経験を振り返り、趙氏がこのように語(yǔ)った。全長(zhǎng)7?8メートルの大型トラックが衝突により、高速道路上で橫になっていた。車の周りにはガラスと鉄の破片が散らばっていた。フロント部分がガードレールにぶつかり、ほぼ宙吊りの狀態(tài)になった。運(yùn)転手は運(yùn)転室內(nèi)から出られなくなった。彼女は負(fù)傷者の胸も裂けんばかりの聲を耳にした。
趙氏は消防士と協(xié)力し、ガードレールと変形した運(yùn)転室のドアに立ち、「大丈夫ですか、醫(yī)者です」と患者に聲をかけた。「足が車に挾まり、動(dòng)けなくなりました。助かりますか?」。趙氏から聲をかけられると、負(fù)傷者は徐々に落ち著きを取り戻した。消防士から「なんとかドアを開けますから、ガードレールを渡る時(shí)は注意してください」と言われると、趙氏は下を向き、ようやく今の狀況を飲み込めた。最初は人助けばかりを考えていたが、自分は空を浮いているようで、深く底が見えない谷間と隣合わせになっていた。うっかりすれば、底なしの谷底に飲み込まれるところだった。
醫(yī)師として18年間働いている趙氏は、現(xiàn)場(chǎng)が危険であっても人助けは救急科の醫(yī)師の責(zé)務(wù)と考えている。ネットユーザーは「人から必要とされている時(shí)に、余計(jì)なことを考えず恐れをものともしない。これはプロ精神であり、善の本能でもある」とコメントした。(編集YF)
「人民網(wǎng)日本語(yǔ)版」2018年11月7日
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