外交部(外務省)の耿爽報道官は5日の定例記者會見で、「米側が先日公表した核態勢の見直し(NPR)など、中國側の政策とやり方を勝手に曲解することで、自らの核兵器拡大?強化の口実を得ようと企てているが、徒労に終わるのは明らかだ」とした。
【記者】米國防総省は先日、新たなNPRを公表したが、そのNPRについてコメントは。
【耿報道官】米國防総省が先日公表したNPRは先ごろ公表した「國家安全保障戦略」と「國家防衛戦略」の延長線上にあり、冷戦思考やゼロサムゲームといった時代後れな考えを固持し、地政學と大國間の競爭を誇張し、安全保障政策における核兵器の役割を強化し、國際社會の核軍縮の呼びかけを無視し、平和と発展という時代の基調に背いている。
米國は世界最大で最先端の核兵器を保有しているのにもかかわらず、まだなお核戦力の構築に力を入れるのは、世界の戦略的不均衡を激化させることになる。低出力核兵器の開発は、核兵器使用のハードルを下げ、核兵器使用の危険を増大させる。「核なき世界」という目標の放棄は、國際核軍縮プロセスを損なう。
中國側は人類運命共同體の構築を積極的に推し進め、共通の、総合的、協調的で、持続可能な新安全保障観を主張し、自衛防御の核戦略を終始揺るぎなく遂行している。中國側は核兵器の最終的な全面禁止と廃絶を一貫して支持し、「先制不使用」及び「非核國と非核地帯には使用または威嚇せず」などの核政策?約束を順守している。中國はいかなる形の核軍拡競爭にも參加したことがなく、今後も參加しない。また、引き続き核戦力を國家の安全に必要な最低限の水準に維持する。核兵器の保有から半世紀、中國側がこの政策を変更したことはない。米側の報告は中國側の政策とやり方を勝手に曲解することで、自らの核兵器拡大?強化の口実を得ようとと企てているが、徒労に終わるのは明らかだ。
中國側は米側が冷戦思考、ゼロサム思考を棄て、対立的観點から大國間関係を見るのを止め、平和と発展という時代の大きな流れに順応し、核軍縮面での自らの特殊で優先的な責任をしっかりと引き受け、引き続き不可逆的な方法で核兵器を大幅に削減し、國家安全保障における核兵器の役割を引き下げ、的確な行動で國際平和?安定を維持することを望む。(編集NA)
「人民網日本語版」2018年2月6日
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