故宮出版社はこのほど「九九消寒図」を発売し、ほぼ売り切れの狀態(tài)となっている。冬至から梅の花の絵を描き始め、毎日一筆ずつ描いていくと、九九、つまり81日間で描き終わり、その頃には冬が終わり春が到來(lái)する。このように「九九消寒図」は日々の生活を詩(shī)的に表現(xiàn)している。新民晩報(bào)が伝えた。
「九九消寒図」は、昔の人々が厳しい冬に耐えるために創(chuàng)りだした?jī)?yōu)雅な楽しみと言えるだろう。明?清代においては、皇室の人々だけでなく、一般の人々も「九九消寒図」を非常に好んだという。冬至は清の皇室にとって3大節(jié)句の一つで、皇帝が自ら天壇において最高クラスの祭事を執(zhí)り行ったほか、紫禁城各宮が「九九消寒図」を掲げた。
消寒図の風(fēng)習(xí)は、中國(guó)人の「數(shù)九」の習(xí)慣と関係している。毎年冬至の前になると消寒図を用意する。文字だけのバージョンと梅の花のバージョンがあり、冬至の日から81日間、消寒図に毎日一筆ずつ書(shū)き加えていく。消寒図が完成する頃には雪も溶け、暖かい風(fēng)が吹き、大地に春が到來(lái)する。
同書(shū)の編集責(zé)任者の王靜氏は、「冬に消寒図を受け取ることは、心溫まる優(yōu)雅なことだろう。また私の近くに消寒図を探している愛(ài)好者が多くいることを知り、人々のこの美しい願(yuàn)いを葉えるために、この詩(shī)的な美しい『九九消寒図』を生み出した」と述べた。
この「九九消寒図」は計(jì)3枚から成り、うち2枚が梅の花バージョン。一つは扇型で、もう一つは縦長(zhǎng)となっており、「宋人折梅花」のデザインを元に作られており、81枚の花弁がとても美しい。最後の1枚は文字のバージョンで「亭前垂柳珍重待春風(fēng)」という文字が書(shū)かれており、清代の皇室で流行したデザインで、故宮の養(yǎng)心殿にかけられていたのもこのデザインとなる。すべて9畫(huà)から成る9つの文字で、朱砂で毎日赤く染めると、ちょうど81日となる。
王氏は、「消寒図を好むすべての人が溫かさと優(yōu)雅さを感じ取り、冬の季節(jié)にこの美を人に屆けることを願(yuàn)う」としている。(編集YF)
「人民網(wǎng)日本語(yǔ)版」2017年12月25日
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