大まかな統計データによると、中國で2016年、さまざまなルートを通じて個人情報が漏えいした件數は65億件に達した。つまり、國民1人あたりで1年に5回以上、個人情報が漏れた計算になる。新華網が伝えた。
中國公安部(省)はこのほど、「電子身分証明書(eID)が搭載された攜帯SIMカードの時代がもうすぐやって來る!」と鳴り物入りで発表した。
〇電子身分証明書(eID)の機能は?
電子身分証明書(eID)は暗號技術を基盤として、スマート安全チップをキャリアとするオンライン身分証明で、身分に関する情報が漏えいしないという前提のもとに、オンラインでのリモート身分認証を可能とするものだ。
一言で言えば、eIDは國民にとってのネット上の身分証明である。それは、文章化された身分情報ではなく、身分証のような根拠書類でもない。
この技術で最も肝心な點は、今後私たちが、eIDが搭載された銀行カードや攜帯SIMカードで取引を行う際に、ウェブサイトの裏側でeIDの真偽および有効性を識別することが可能となり、利用者の身分情報を保存しておく必要性がなくなることだ。
つまり、eIDが搭載された銀行カードやスマホを使う際に、オンライン上に自分の氏名、住所、電話番號、身分証番號などの個人情報を提出することなく、オンライン取引がスムーズに行える。
この機能は個人情報が盜まれるリスクを最大限引き下げ、國民のプライバシー、ネットワーク取引、仮想財産を保障するなど、様々な分野で多大な利益をもたらしてくれる。
〇「さまざまな分野で開花」を実現するeID
公安部第三研究所はこのほど、2017年國家ネットワークセキュリティ?ウィークにおいてeIDの研究?発展に関する報告を行った。
公安部第三研究所の擔當者は、「eIDの攜帯SIMカード搭載は第一歩にすぎない。今後、不動産所有権のセルフ検索や食品?薬品検査などの方面で、eIDはその機能を大いに発揮するだろう」とコメントした。
現在、eID技術は銀行カードでの応用をスタートさせている。
10月には、不動産登記分野へのeID応用プロジェクトが全國で初めて海南省海口市で正式に始動する。
デジタル身分証が攜帯SIMカードに搭載され、全く新しいオンラインによる身分情報の検証が実施されることが、今後の発展トレンドになることは間違いない。(編集KM)
「人民網日本語版」2017年9月26日
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