日本は第2次世界大戦後の廃墟から復(fù)興し、経済は頂點(diǎn)にまで上り詰めた。しかし、1980年代にバブルが崩壊し、経済は低迷。多くの人が失望を経験し、社會(huì)は低迷したまま、にぎやかさを取り戻すことはなかった。劇場がある池袋は、東京の繁華街であるものの、近年は高層ビルが建設(shè)されることもほとんどない。
日本人は非常に落ち著いているが、実際には過去の繁栄を忘れることはできておらず、「変化」を待ち望んでいる。「兄弟」は日本人に、なつかしい過去にタイムスリップする機(jī)會(huì)を與えたと言えるかもしれない。
舞臺版「兄弟」の腳本を務(wù)めた松本祐子さんは取材に対して、「原作を何度も読み返した。そして、ストーリーの起きた場所ではなく、登場人物の個(gè)性や運(yùn)命に焦點(diǎn)を當(dāng)てることにした。そうすることで、文化や國境を超えることができると信じているから」と語った。
「兄弟」の舞臺が東京で成功したことで、中國の文學(xué)や演劇、蕓術(shù)が政治の深い霧を超え、日本人の理解と共鳴を得ることができる可能性が提供された。そうであれば、今後、一層多くの中日の作品がそれぞれの國で、出版されたり上演されたりするようになるに違いない。
振り返ってもう一度考えてみると、中日の民間にある誤解はどのようにして解けばいいのだろうか?メディアの報(bào)道を座って待っているだけでは無理で、「兄弟」のような真実味のある物語や誠実な態(tài)度をもって、一歩一歩、人の心に存在するわだかまりを解いていかなければならないだろう。
近年、「中國」は常に日本人の注目の的となり、多くの情報(bào)が新聞で報(bào)道されている。そして、複雑で難解な中國の様子がテレビで紹介されている。だが、中國の変化はどんな変化なのだろう?そのような変化をどのように理解すればいいのだろう?中國の數(shù)十年の変化の全體を見渡せる機(jī)會(huì)があれば、日本の一般読者や視聴者にも、隣人でありながら、あまりよく知らない中國人のことを理解してもらうことができるかもしれない。(編集KN)
「人民網(wǎng)日本語版」2016年6月2日
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