元日本兵の寫真を手に持つ松岡環さん
南京大虐殺における元日本兵と被害者の証言を集めた書籍「南京 引き裂かれた記憶」の初の英語版出版にともない、4月10日から16日までカナダ?トロント各地で出版発表會が行われた。日本人女性作家の松岡環さんは20年あまりの歳月をかけて南京大虐殺の被害者と戦爭の加害者の証言を集め、集団による回想録という形で南京大虐殺の史実をまとめている。中國新聞網が伝えた。
松岡さんは日本からトロントに赴き、各地で行われた出版発表會でその新刊「南京 引き裂かれた記憶」を紹介した。
「南京 引き裂かれた記憶」は二部構成となっており、第一部は提供された全ての証言に関する背景などがまとめられ、松岡さんがどうして南京大虐殺の真相を追い求めることになったのかといった経緯も記されているほか、カナダの歴史學者オーウェン?グリフィス教授(Owen Griffiths)が執筆した戦爭における暴行に関する文章を參考に南京大虐殺の歴史的背景を分析している。第二部は22名の証言が主な3か所の虐殺発生地ごとにまとめられている。