曇りや雨のうっとうしい天気が続いた2月16日、福建省福州市の空は晴れ渡り、歴史文化地區の「三坊七巷」には人で溢れかえった。元宵節(舊暦の1月15日、今年は2月22日)を間近に控え、花燈も街を彩っている。
三坊七巷の黃巷の路地では花燈の伝統手工蕓職人である謝善霖さんがせわしなく作業をしている真っ最中だ。この時期は謝さんにとって最も忙しい時期である。謝さんは取材に対し、「三坊七巷はかつて福州市街地最大の伝統的な花燈製作、販売地であり、春節(舊正月、今年は2月8日)、元宵節を迎えるたびに燈が煌めいていた」と話す。
50歳を超えた謝さんは、10歳からお婆さんと共に花燈作りを學び、40年余り花燈作りを行なっている。彼は、「現在、福州で花燈作りの正統な技術を身に付けている工蕓職人は數少なく、學びたいと思う若者は基本的にいない」と続ける。伝統工蕓をしっかりと守り続けてきた謝さんは後継者がいないことを憂いている。(編集JK)
「人民網日本語版」2016年2月18日