多種多様な中國醫薬の標本、多種多様な鍼灸や抜缶(吸い玉)、刮痧(かっさ)、艾絛(もぐさ)器具。日本學校法人兵庫醫科大學中醫薬孔子學院に展示された中國醫薬や器具は多くの地元市民の目を引いた。世界における孔子學院設立11周年記念を間近に控えた26日、日本學校法人兵庫醫科大學中醫薬孔子學院では「孔子學院デー」が開催され、地元市民に中國文化と中國醫薬の知識が伝えられ、多くの中國醫薬愛好家を魅了した。新華網が伝えた。
同日午後2時、梁永宣?中醫薬孔子學院副院長、北京中醫薬大學教授による「漢方エキス剤と中國古代の名醫」と題する講座が開かれた。梁教授は、漢方エキス剤は日本で幅広く使用されており、日本政府の批準を受け「國民健康保険制度」に適用される漢方エキス剤は148種類に上り、花粉癥といった癥狀の治療にも用いられていると紹介した。漢方エキス剤のうち、126種類は中國醫書に起源しており、日本由來のものは22種類だけだという。
梁教授は、126種類の中國醫書由來の漢方のうち、73種類は中國漢代の名醫、張仲景に由來するとし、西暦2世紀のこの「醫聖」の経歴や重要な成果について紹介、「2000年來、張仲景は中華民族の健康維持と日本國民の日常生活の保健醫療に重要な貢獻を果たしてきた」と語った。
神戸やその周辺地域から會場を訪れた市民らは、興味津々といった様子で梁教授の話に耳を傾け、梁教授に倣って大きな聲で張仲景の名前を中國語で読んだ。中國醫薬文化に興味を持つという市民は、「40年前に中國で鍼灸を體験し、効果は顕著に見られた。より多くの知識を學びたい」と語った。(編集IM)
「人民網日本語版」2015年9月29日