アリババ(阿里巴巴)はこのほど、オランダと英國に本社を置く日用品大手のユニリーバと戦略的協力パートナー関係を正式に取り結んだ。ユニリーバは、今回の協力は雙方が資源の共有を実現するための新たな試みであるとの見方を示す?!妇┤A時報」が伝えた。
雙方の協力には、村淘(農村の消費者を対象とした通信販売事業)、國境を越えた通信販売、ゲームの満點星、決済サービスの支付寶(アリペイ)、ビッグデータの運用などが含まれる。具體的にみていくと、ユニリーバはアリババの村淘サービスを通じて、広大な農村市場を開拓する。また國境を越えた小売事業では、グローバル供給チェーンを通じ、天貓國際に海外の製品を提供する。ユニリーバ北アジアエリアの総裁は、「現在、ユニリーバは世界で400以上のブランドを有するが、中國では20ほどしか展開しておらず、今年の春節(舊正月)には大勢の中國人旅行者が日本でユニリーバのシャンプーやスキンケア製品などの日用品を買っていた。(中國人)消費者が日本で買って持って帰るということをしないですむようにしたい。天貓で直接買えるようにしたい」と話す。
ビッグデータの運用をさらに開拓するため、ユニリーバ傘下のブランドはオンラインでのアリババとのデータ協力を通じて、方向性を正確に定めて広告を打ちだしていく。オフラインでは、雙方のビッグデータ運用でルートの開拓を進め、オンラインとオフラインの両ルートの融合をはかる。雙方は支付寶をはじめとする技術サービスを通じてオフライン事業の開拓、日用品産業の物流といった革新的モデルを共同で模索する。また雙方は満點星をめぐって協力を展開し、ユニリーバ製品に試験的に満點星の二次元バーコードをプリントして、新しい顧客層の開拓と新たな営業販売手法の開拓を進めていく。
ユニリーバは2011年6月に天貓に旗艦店を開設し、14年9月には初の國際的日用品メーカーとして天貓國際に海外旗艦店を開設した。業界では、ユニリーバの昨年度の財務報告は通年にわたって営業収入が低下しており、今回のアリババとの全面的な協力から、ユニリーバにとって中國エリアでの営業成績向上が差し迫った課題であることがうかがえる、との見方が広がる。(編集KS)
「人民網日本語版」2015年7月21日