外交部(外務省)の華春瑩報道官は24日の定例記者會見で、中國によるヤルンツァンポ川での水力発電所建設について「中國側は國境を越える河川の開発?利用に対して一貫して責任ある姿勢で、開発と保護を同時に進める政策を実行しており、下流地域への影響を十分に考慮する。計畫中の発電所が下流地域の洪水防止や生態に影響を與えることはない」と表明した。
――中國がヤルンツァンポ川で建設した水力発電所が先日正式に発電を開始した。中國側はヤルンツァンポ川で少なくともさらに3基の水力発電所建設を計畫している。中國側はインド、バングラデシュなど下流地域の國々の懸念を考慮するか。中印が國境を越える河川の協力強化に関する覚書を締結した後の、水力発電所建設についての意思疎通の狀況を教えていただきたい。
國境を越える河川の問題において、中國側はインド側と意思疎通や協力を継続し続けている。長い間、中國側は中印友好の大局と人道主義精神の観點から、河川増水期の水文學的データのインド側への提供および緊急事態の処理などの面で數多くの取り組みを行い、下流地域の洪水防止や減災に重要な役割を発揮してきた。水文學的データ、増水予測、緊急事態の処理における中印の協力が効果的で、チャンネルがスムーズであることは、これまでの事実が証明している。
2013年に國境を越える河川の協力強化に関する覚書を締結して以來、中印は専門家レベルの會合を通じて良好な意思疎通を継続している。今年9月に習近平國家主席が訪印した際の共同聲明で、インド側は増水期の水文學的データの提供と緊急事態の処理における中國側の助力に感謝した。雙方は専門家會合を通じて、引き続き國境を越える河川の水文學的データ、増水予測、緊急事態の処理における協力を実施することを表明した。(編集NA)
「人民網日本語版」2014年11月25日