中國のネット通販最大手のアリババ(阿里巴巴)が米國時間19日、米國市場のテクノロジー企業で過去最大となる調達額218億ドル(約2兆3800億円)で、ニューヨーク証券取引所に上場。初値が92.7ドル(約1萬円)と、1756株以上を持っている社員なら、100萬元(約1700萬円)以上の資産を有する富豪の仲間入りを果たしたことになるため、多くのネットユーザーから、「アリババに入社しなくて後悔した」との聲が上がっている。また、同社は最も尊敬される中國企業ともなっている。新京報が報じた。
米誌「フォーチュン」が25日に発表した「最も尊敬される中國企業ランキング」(2014年版)で、アリババがトップに立った。2位はインターネットサービス大手「百度」、3位は、グローバル化を加速させる通信機器メーカー「華為技術」だった。
同誌は、各業界の企業でトップを務める1037人を対象に調査を実施し、13人に1人が「アリババ」に投票した。
アリババが上場し、1756株以上を持っているなら富豪になれるため、同社は數多くの富豪社員を抱えるようになったことになる。
では、今後、アリババに取って代わることができるのは、どのような企業なのだろう。「フォーチュン」は、「20年後に最も尊敬される企業は、今誰にも知られていない業界から生まれるだろう」と予測している。つまり、現在どの業界に屬するかはっきりしない企業が潛在的な競爭者と言える。
実際には、業界の枠を超えた事業展開は決して珍しくなくなっている。例えば、「最も尊敬される中國企業ランキング」10傑を見ると、10社とも業界の枠を超えた事業を展開しているため、インターネット業界と電子業界をはっきり區別することは難しくなっている。うち、不動産大手の大連萬達集団とインターネットサービス大手の百度、騰訊(テンセント)の3社は8月に提攜を発表し、アリババ追撃を目指している。一方のアリババも、物流や家電、銀行、動畫、サッカーなど、多岐にわたる分野の事業を展開している。(編集KN)
「人民網日本語版」2014年9月28日