南寧市で2日開かれた全國設備工業活動會議で明らかになったところによると、中國の2013年の設備製造業の生産高が20兆元(約330兆円)に達し、2008年の2.2倍(年平均17.5%増)となり、世界設備製造業の3分の1以上を占め、世界一になった。人民日報が伝えた。
同會議に出席した中國工業?情報化部(省)の蘇波副部長は、次のように述べた。
中國の多くの設備製品が、生産量で世界一となった。2013年の発電設備容量の生産量は、世界の約60%を占める1億2000萬kWに達した。造船竣工量は世界の41%の4534萬トン、自動車生産臺數は世界の25%の2211萬7000臺、工作機械生産臺數は世界の38%の95萬9000臺に達した。
中國の設備國産化は新たな段階に突入し、有人宇宙事業と月探査プロジェクト、有人潛水艇「蛟竜號」で畫期的な進展を実現した。大型輸送機?大型旅客機も事業展開されており、開発が重要な進展を実現した。100萬kW級原子爐、100萬kW級水力発電機など、一連の重大技術設備の開発が成功しており、市場で応用されている。
新興産業も著しい発展を遂げ、スマート製造設備、海洋工學設備、先進的な地下鉄?都市鉄道設備、新エネ車などの新興産業の発展が、大きな成果を獲得した。統計データによると、中國のハイエンド設備製造業の生産額は、設備製造業全體の10%以上を占めている。海洋工學設備の2013年の受注量は世界の29.5%を占め、新エネ車を3萬5000臺生産した。スマート計器?メーター、産業ロボット、付加製造法などの新興産業が急発展した。
このほか、産業集約が新たな段階に入った。中國工業?情報化部は現在、77の設備製造分野の國家級新型工業化産業モデル拠點を設立しており、全國モデル拠點の29%を占めた。若干の重要な影響力を持つ産業集約區が初歩的に形成され、ハイエンド設備では、上海市臨港産業區、瀋陽市鉄西新區、遼寧省大連灣、四川省徳陽市を始めとするモデル拠點が形成された。船舶?海洋工學設備は、環渤海地區、長江デルタ、珠江デルタを中心とする産業集約區を形成した。建設機械の主要ブランドは、徐州市、長沙市、柳州市、臨沂市などに集中している。瀋陽市、蕪湖市、上海市、哈爾浜(ハルビン)市、広州市などでは、産業ロボット工業団地が設立されている。
蘇副部長はまた、「中國はすでに設備製造大國となったが、まだ設備製造強國ではない。先進國との間には、依然として大きな開きがある」と指摘し、問題點を次のようにまとめた。(1)自主革新力、開発?設計水準が低く、試験?検査の手段、重要な共通性の高い技術が不足している。(2)基礎部品の製造能力が低く、重要部品を海外に依存し、基礎製造技術が遅れており、重要な材料を輸入に依存している。(3)産業構造が非合理的で、ローエンド生産能力が余剰し、ハイエンド生産能力が不足しており、生産者向けサービスの提供が遅れている。(4)発展の質と効果が劣っており、中國の現在の設備製造業付加価値率は26%のみで、先進國の平均水準を6?8ポイント下回っている。(編集YF)
「人民網日本語版」2014年4月3日