中國の「女裝蕓人」小燦さんは、その類まれな美貌で、人気急上昇中だ。中國最大の動畫共有サイト「優酷」のリアリティ番組「我是伝奇」に出演した小燦さんは、その美貌が買われ、「優酷」と契約した。小燦さんはこれまでにも、テレビの人気オーディション番組「中國達人ショー」に出演、審査員の劉燁(リョウ?イエ)氏を、「ああ!私の女神」と驚嘆させた。その妖艶さに、ネットユーザからは感嘆の聲が絶えず寄せられている。小燦さん自身は、「偽娘」という呼ばれ方に抵抗を覚え、「私は多くの女性より美しいと自認している。だが、私は決して『女々しい男』ではない」と語った。揚子晩報が伝えた。
「全ての男性諸君へ。あなた達をガッカリさせてしまいました。小燦は実は男です。一方、全てのお嬢さん方は安心したことでしょう。あなた方の彼氏を奪うことはあり得ないのですから!」‐‐‐美貌?この上なく清らか?スタイル抜群といった言葉が、23歳の小燦さんにぴったり當てはまる。最近出演した「中國達人ショー」の舞臺で披露したセクシーなダンスに、男性の視聴者はもうメロメロ、審査員の劉燁(リョウ?イエ)氏は思わず、「ああ!私の女神」と叫んだほどだ。2012年、「優酷」のリアリティ番組「我是伝奇」に女裝して出演した小燦さんは、審査員たちに絶賛され、ネットユーザ―のクリック回數は瞬く間に100萬回を上回った。その後すぐに、「你最有才」などの番組に出演して話題となり、「チャイニーズ?ゴースト?ストーリー」に登場する小倩(ジョイ?ウォン)のイメージと重なり人気が急騰、「最も萌える女裝蕓人」「仙人アニキ」などと呼ばれた。「優酷」と契約を交わした後、女裝で娯楽情報番組の司會も務めた。當然のことながら、「偽娘」「整形美」などといった非難の聲も挙がった。
小燦さんが人気者になったのは、數年前に話題になった「偽娘」の部類に入るからだ。だが、小燦さんは、「偽娘」と一緒にはされたくはないという。祖父母に可愛がられて大きくなった小燦さんは、自分の家族について多くを語りたがらない。女裝蕓人になる以前は、有名人になることなど思いもつかなかった。ただ、祖父母により良い暮らしをさせてあげたいためにお金を稼ぎたかった。18歳の時に初めてコスプレを體験し、とても新鮮に感じた。小燦さんが生まれて初めて女裝したその姿にピンとくるものがあった。19歳の時に鄭州の學校に進學、女裝してオーディション番組に參加し始めた。
「優酷」に出演した後、小燦さんの人気は急上昇した。優雅で美しい天女のような姿と、実際は男性であるという事実が、強烈なコントラスト効果を生み、審査員達の絶賛も加わり、多くの相乗効果が生まれた。番組中、ある審査員が、「ご家族は、あなたのこのような姿を受け入れていますか」と尋ねたところ、小燦さんは、「女裝でパフォーマンスをすることに、何か問題があるのでしょうか?私には本來、女裝に適した條件が整っていたのです。これは、舞臺でのパフォーマンスに過ぎない。皆がどうしてそんなに過敏になるのか、私には理解できません」と答えた。
小燦さんは、「以前は、不快な思いをすることもありましたが、今は吹っ切れました。メディアがあれこれ騒ぎ立てるので、皆が余計な想像をしすぎているのだと思います。日常生活において、私と女裝のイメージは、あまり近いものではありません。私は普通の男性とは少し違いますが、決して『女々しい男』ではありません」と話した。「優酷」側は小燦さんについて、「日常生活では、明るいイケメンで、戀愛経験もある。人を思いやる心が深く、親しい友人も多い。17、18歳で仕事を始め、極めて自立心旺盛な若者だ。今は、女裝蕓人という仕事に腰を落ち著けようとしている。ちなみに、彼は完全にオリジナルのままだ(整形していない)」と紹介している。小燦さんはもともと、歌やダンスが大好きで、現在もプロにダンスの振り付けを依頼している。將來の希望は、オンラインドラマやマイクロフィルムに挑戦し、映畫やテレビの世界にも足を踏み入れることという。(編集KM)
「人民網日本語版」2014年1月17日