國務院新聞弁公室は14日午前、2023年上半期金融統計データの狀況について説明する記者會見を開催した。中國人民銀行(中央銀行)の劉國強副総裁は、「中國のマクロ経済は安定的に回復し、M2(広義マネーサプライ)は急増傾向を維持しており、これまでの典型的なデフレーションとは狀況が明らかに異なるため、目下、デフレは出現しておらず、下半期もデフレのリスクはないと言える」と述べた。
劉副総裁は、「中國経済の長期的に好転するファンダメンタルズには変化がなく、質の高い発展についてはしっかりと自信を持つ必要がある。目下の経済が直面する一部の課題は感染癥後の経済回復の過程で起こる正常な現象だ。世界では感染癥収束後の消費と経済の回復に時間がかかる。一般的に、通常の狀態に戻るには1年前後の時間がかかると見られている。中國で感染狀況が安定して政策が転換してからまだ半年前後だが、経済の循環、個人の収入や消費などにはすでに積極的な好転の兆しが現れている。グローバル政治?経済情勢が複雑で錯綜しているが、中國に內在する発展のポテンシャルが力強く、市場の期待も全體的に安定し、外部環境の変化に効果的に対応した。長期的な狀況を考えると、経済は全體として質の高い発展へと方向転換している。科學技術イノベーションの原動力が絶えず増強され、グリーン?トランスフォーメーション(GX)が安定的に推進され、消費市場が徐々に回復?高度化し、質の高い発展の力が絶えず蓄積されつつあり、これは経済構造化の再調整のよいタイミングでもある」と述べた。
外部経済が高インフレに陥る狀況の中、中國の物価は相対的に安定している。ここ數ヶ月間、中國の物価には低下現象が見られたが、インフレは出現していない。中國はマクロ経済が安定的に回復し、M2が急増傾向を維持し、これまでの典型的なデフレとは明確な違いがあるため、目下、デフレは出現しておらず、下半期もデフレのリスクはないと言える。中國の金融環境は合理的?適切で、個人の今後に対する期待は安定しており、政策の効果が絶えず顕在化するのにともなって、需給の不足はさらに埋められていく。8月以降には消費者物価指數(CPI)が徐々に上昇し始めるとみられる。予想では通年のCPI全體の動きはU字型になる。また年內の物価水準は低下した後上昇し、年內には1%に近づくと予想される。(編集KS)
「人民網日本語版」2023年7月14日