中國のサクラの名所はどこなのだろうか?サクラの開花期間はどれくらいなのだろう?南京林業大學サクラ研究センターの伊賢貴博士によると、中國の南方エリアと北方エリアのサクラ開花時期には約5ヶ月の差があるため、南方エリアから開花が始まって、サクラ前線が約半年かけて北上することになる。中國新聞網が報じた。
南京林業大學で撮影された満開のサクラ(撮影?王旭瑤)。
南京林業大學サクラ研究センターが筆頭となって作成され、最近初公開された「中國サクラ前線2022」は、サクラの開花予想時期を地域ごとに紹介している。「中國サクラ前線2022」は主に、中國のサクラの分布や開花時期を科學的に予想し、社會の人々に參考となるデータを提供している。
バラ科サクラ亜科サクラ屬のサクラは主に、北半球の溫帯に広範囲に自生している。中國にはサクラ屬の植物資源が豊富にあり、世界のサクラ屬の植物の半數以上が分布している。
江蘇省無錫で撮影された太湖黿頭渚の夜桜(撮影?孫権)。
伊博士によると、「現在、中國各地にサクラが分布しており、南から開花し始めて、ゆっくりと北上する。通常、中國の南の広西壯(チワン)族自治區南寧市では3月5日頃に見ごろを迎え、北の黒竜江省哈爾浜(ハルビン)では4月23日ごろに見ごろを迎える。その差は約49日だ」という。
南京林業大學で撮影された満開のサクラ(撮影?王旭瑤)。
具體的には、珠江デルタ一帯のサクラは2月中旬から3月上旬にかけて開花する。例えば、韶関、広州、桂林では2月10日、2月15日、3月9日ごろに開花する。長江デルタエリアでは3月中旬から下旬にかけて開花する。例えば、南京、杭州、無錫、上海では3月14日、15日、16日、17日ごろに開花する。黃河流域一帯では3月下旬から4月上旬にかけて開花する。例えば、済南、北京、天津では3月25日、28日、4月1日ごろに開花する。
伊博士は、「サクラの開花時期は、気溫の変化によって変わる。例えば、最も早い雲南省大理市のサクラは昨年12月1日に見ごろを迎えた。一方、最も遅いのはハルビンで、4月23日ごろから5月まで見ごろとなるだろう」と説明する。(編集KN)
江蘇省無錫で撮影された太湖黿頭渚の夜桜(撮影?孫権)。
「人民網日本語版」2022年3月25日