武漢大學が10月29日に明らかにしたところによると、同大の中國南極測量研究センターは中國科學院西北生態環境資源研究院玉龍雪山雪氷圏?持続可能な開発野外モニタリング研究ステーションと共同で、中國初の氷河リアルタイムモニタリングシステムの開発に成功した。同システムは現在すでに使用開始されている。科技日報が伝えた。
同システムはGNSS(全球測位衛星システム)、レーザー測距、カメラ、気象、氷溫、地震計などのモニタリングモジュールからなっており、4Gのリアルタイムモニタリングデータ伝送により、オンラインで公開される。いつでもブラウザや攜帯電話を通してオンラインで閲覧できる。高標高氷河の人的モニタリングの作業強度と潛在的なリスクを極めて大きく軽減し、データ収集の連続性、精度、時間的有効性を高め、オンライン可視化を向上させる。
中國南極測量研究センターは今年7月、玉龍雪山白水河1號氷河で組立を行った。システム調整を通じ、氷河活動のリアルタイムの情報を成功裏に取得し、初めて氷河活動リアルタイムモニタリングシステムを開発した。武漢大學と同ステーションの合同研究開発チームは10月に同システムのアップグレードを行い、溫度?濕度?気圧などの気象パラメータとリアルタイム動畫モジュールを追加した。
同システムは現在、モニタリングデータを5分毎にオンラインで自動更新している。
同システムが玉龍雪山に設置されたのは、氷河と環境の長期モニタリング技術?方法を検証するのが目的だ。効果的に検証されれば、より多くのセンサーを搭載し、氷河のマルチ要素のモニタリングデータが得られる。同時にGNSSでリアルタイムにモニタリングする氷の流速データに基づき、氷河活動の狀況及び潛在的な氷河サージなどを判別できる。(編集YF)
「人民網日本語版」2021年11月1日