「4年間でショート動(dòng)畫700本以上を投稿して、オオカミを飼っている生活を記録した」。そう話すのは楊文靜さん(28)。彼女の女性らしい外見からはとてもオオカミを飼育していたようには見えない。中國新聞網(wǎng)が報(bào)じた。
オオカミと一緒にいる楊文靜さん(寫真提供?楊さん)。
內(nèi)蒙古(內(nèi)モンゴル)自治區(qū)錫林郭勒(シリンゴル)盟阿巴嘎(アバグ)旗に住む楊さんは、2017年の夏から、動(dòng)畫「オオカミ飼育日記」の投稿を始めた。ショート動(dòng)畫プラットフォームのフォロワーは今や340萬人を超えている。
オオカミと一緒にいる楊文靜さん(寫真提供?楊さん)。
オオカミの飼育係は20代の若い女性
「當(dāng)時(shí)働いていた旅行會(huì)社がオオカミパークと提攜していて、自然な流れで飼育係になった。提攜が終わった後、オオカミたちのその後の生活が心配になり、全部引き取ることにした」と楊さん。
オオカミパークでオオカミと觸れ合う楊さん(寫真提供?楊さん)。
オオカミの飼育をしていた理由について、楊さんは「子供の頃から、イヌ科の動(dòng)物が大好きだったから」と答えた。
オオカミの群れに溶け込んだ生活というのは、エサをあげるだけといったような簡単なことに留まらない。オオカミに肉を食べさせ、オオカミが怪我すれば手當(dāng)をし、時(shí)にはオオカミに手を噛まれることもあったという。ショート動(dòng)畫の記録を見ると、背筋が凍りそうなそんな危険なエピソードも、楊さんにとっては日常茶飯事だったことが分かる。
楊さんは、オオカミに受け入れてもらう秘訣について、「オオカミの群れに本當(dāng)に溶け込むためには、自分もオオカミになり、オオカミに仲間と見てもらえるようにならなければならない」と語る。
オオカミの世界に溶け込むという非日常的な暮らしを経験した楊さん
仕入れから輸送、エサやりまで、全てのことを自分でしなければならないという非日常的な暮らしを経験することになった楊さんは、「草原で暮らしていると、買い物はとても不便で、毎週、120キロ離れた街まで車を運(yùn)転して、エサにするための肉を買っていた」と話す。
オオカミパークでオオカミと觸れ合う楊さん(寫真提供?楊さん)。
4年間で、楊さんがオオカミパークで飼育したオオカミは一番多い時(shí)で30頭を超えたこともあったといい、「オオカミを飼育するというのは気軽にできることではない。オオカミの群れと一緒に過ごした4年間は、私が一番成長できた期間でもある」と振り返る。
オオカミパークで狼を世話していた楊さんは、弱い女性ではなく、オオカミの群れを守るべき「守護(hù)神」だったのだ。「オオカミを飼育し始めて3年で、狂犬病ワクチンを17回打った」という。
朝から晩まで一緒に過ごし、オオカミと信頼関係や絆を築いていたものの、オオカミの野生の本能を決して軽視することはできないことを?qū)g感することもあったという。
「ある時(shí)、ヒツジの匂いがするデール(モンゴル族の伝統(tǒng)衣裝)を著て餌をやりに行った。すると、1頭のオオカミがその匂いを嗅ぎ付け、突然飛びかかってきて、私の太ももを噛んだ。オオカミの鼻を思いっきりひねり上げた。痛いほどひねられて初めて、そのオオカミは嚙むのをやめた」と楊さん。オオカミを飼育していると、ハードな作業(yè)に耐えなければならないだけでなく、オオカミに嚙まれた時(shí)にどう対処するかもマスターしなければならなかったのだ。
「やんちゃな子供たち」の次はイヌ16匹
2020年10月、楊さんは、地元の動(dòng)物保護(hù)団體から、オオカミの群れを、より専門的な飼育場(chǎng)所に移さなければならないという通知を受け取った。そのため4年間にわたり、朝から晩までオオカミの群れと一緒に過ごす生活をしていた楊さんは、この「やんちゃな子供たち」と別れることになってしまった。
「とてもさみしかった。でも、心殘りはない。オオカミたちがもっと良い環(huán)境で暮らしていると思うと、ホッとした気持ちになる」。オオカミの群れの「飼育係」という使命を終えた楊さんは今、新しい家族としてオオカミパークで16匹のイヌを飼っている。
動(dòng)畫「オオカミ飼育日記」は今、楊さんの人生における貴重な思い出となっている。楊さんは、「動(dòng)畫アカウントで、今も投稿を続けている。オオカミを飼う様子の動(dòng)畫にしても、イヌを飼う様子の動(dòng)畫にしても、私らしいスタイルで、一人でも多くの人が動(dòng)物を愛護(hù)することを推進(jìn)していきたい」とその思いを語った。
「人民網(wǎng)日本語版」2021年8月3日