中國國家衛生健康委員會の曾益新副主任は22日午前に行われた國務院新聞弁公室の記者會見で、新型コロナウイルスの起源解明の狀況について次のように説明した。
今年初め、世界保健機関(WHO)の國際専門家チームがウイルスの起源解明作業のため正式に訪中した。中國は『公開?透明?科學?協力』の原則を堅持し、WHO専門家チームの作業を全力で支持した。國家衛生健康委員會と地方政府は共に関係機関を全力で組織?調整し、視察訪問におけるWHOの要請を完全に満たし、WHOの専門家が銀潭病院、華南海鮮市場、武漢ウイルス研究所など9機関を含む、希望する全ての機関を訪問できるようにした。醫療従事者、研究所関係者、研究者、市場の管理者や業者、住民、快復した患者など、希望する全ての人々と會見できるようにした。起源解明の合同調査は作業量が多く、専門家たちは大変苦労したが、一つ一つの問題やデータを真剣に分析し、深く検討した。我々は彼らの専門性と科學的精神に大変敬服しており、私はこの場を借りて中國政府を代表してWHOの國際専門家チームに深い謝意を表したい。
(今回の調査の主要な結論について)今回の起源解明調査報告書は世界規模の起源解明調査における中國の部分であり、専門家チームは以下の結論を得た。コウモリとセンザンコウから見つかった、新型コロナウイルスと最も密接に関係するコロナウイルスは、配列から見て新型コロナウイルスと相同性が最も高いが、新型コロナウイルスの直接的祖先であると証明するにはまだ不十分だ。相同性は高いが、なお一定の隔たりがある。
臨床疫學、動物や環境の検査測定など各方面の調査結果を総合し、合同専門家チームはウイルスの出現徑路について以下の可能性についての最終的な判斷を示した。第1に、最初の宿主動物からヒトへの直接感染は「可能性がある~可能性が高い」。第2に、中間宿主動物を通じたヒトへの感染は「可能性が高い~可能性が非常に高い」。第3に、コールドチェーンを通じたヒトへの感染は「可能性がある」。第4に、実験室を起源とする感染は「可能性が極めて低い」(英語"Extremely Unlikely")とした。(編集NA)
「人民網日本語版」2021年7月22日