中國疾病予防管理センターの馮子健副主任は21日、北京で、「中國はそれぞれの國のワクチン接種狀況や新型コロナウイルス感染狀況に基づいて、差別化して査証(ビザ)を発行する。また、世界のワクチンパスポートの進展にも注目している」と述べた。中國新聞社が報じた。
中國國務院共同対策メカニズムは同日、北京で記者會見を開き、新型コロナウイルスのワクチンの安全性や有効性に関する狀況を説明した。
馮副主任は、「世界では現在、新型コロナウイルス感染拡大が続いており、中國のワクチン接種率は依然として低く、集団免疫獲得にはまだ程遠い。ハイリスク地域からの渡航者や入ってくる物品を通して、中國國內で感染が発生するリスクが依然として存在している。ハイリスクの國ですでに感染済みであったり、ワクチン接種済みだったりしても、感染を完全に避けることはできない。そのような人は発癥のリスクはかなり低くなるものの、依然として再感染の可能性がある」と指摘。
「海外では注視する必要がある非常に懸念すべき変異種が複數発生している。それら変異種に対するワクチンの保護効果は弱まる可能性がある。それらの要素を総合的に検討し、中國は現段階では新型コロナ対策として、海外からの流入阻止、國內でのリバウンド?ストップのための各種対策を引き続き徹底して講じる。世界の感染狀況?動向や、中國のワクチン接種狀況を含めた世界の接種狀況に基づいて、一部の対策を秩序立てて調整、最適化する」と説明した。
また、海外からの流入阻止については、「中國はリモート対策を引き続き徹底して講じ、渡航者に対する衛生検疫、指定施設での隔離観察、PCR検査を実施する。ワクチン接種者に対する検疫?隔離免除は現時點では導入しない。また、國境地域の不法入國ルートを効果的に遮斷し、ヒトとモノによるウイルス流入を徹底して阻止する」と強調した。
その他、「それぞれの國のワクチン接種狀況や新型コロナウイルス感染狀況に基づいて差別化してビザを発行することや飛行機の便數、渡航者の數を管理コントロールすることを検討する。また、世界のワクチンパスポートの進展にも注目している。中國國內の人々の集団免疫水準が高くなり、実行可能な狀況になれば、新型コロナ対策を再び調整する」と説明した。
個人レベルでの感染対策については、「ワクチン接種により、免疫保護の水準が高くなるまでは、感染予防の意識を維持し、衛生習慣を保たなければならない。ワクチン接種の有無にかかわらず、大勢の人が集まる室內や密封された場所では、引き続きマスクを著用し、各地の感染防止対策に従わなければならない」とした。(編集KN)
「人民網日本語版」2021年3月22日